「LA LA LAND」特集
ついに待望の最終回!
ラストについて触れますゆえ
おもいきりネタバレているので、
まだ知りたくない方は
今日はここでやめてみられて、、
というわけで、映画のラスト、多くの観客の
期待と予想を見事にざっくり裏切り、主人公の
ふたりは結ばれない流れとなっている。
これを見た瞬間、私が思ったのは
ジャック・ドゥミ監督の
「シェルブールの雨傘」と同じ流れなんだな☔
ということ。
カトリーヌ・ドヌーヴがシャイニーで神懸った
美貌をおしげなくさらし、歌う(吹き替え)
この映画も、熱烈に愛し合う若い男女が主人公だが
運命の流れで離ればなれとなり、女子(ドヌーヴ)
は経済的にばっちり安定した宝石商のビジネスマン
と結婚、それから数年、、、身に着けているもの、
貫禄も若いころよりバージョンアップ、そんな頃
男子は夢だったガソリンスタンドを経営していて、
そこである晩偶然バッタリってな。
あんなに愛していたけれど、もう一緒には
なれませんね、でもどうぞあなた、きみ、
お幸せでね~~♪というかんじのラストで、
ラ・ラ・ランドもややそれに近い。
(ぶっちゃけガソスタのおかみさんより
ビジネスマン妻のほうがいいね?)
そんなわけで、ララランド見た友達からの
感想は
「なにあの最後ーショックー!!」
うちの母からは
「男子(ライアン・ゴズリング)がかわいそうーー!!」
とのことであったが、私自身はこういった
終わり方もまたすこぶるいいなと思った。
人によって解釈色々だと思うけど、そもそも
よっぽど結婚でもしない限り、恋愛のほとんどは
終りを迎える現象であり、誰もが、苦しいくらい
好きだったけど、自分の人生に大きな影響を与え
あったりしたけれど、最終的には実らなかった
ほろ苦い過去の恋愛のひとつやふたつやみっつくらい?
心のどこかに抱えながら生きているものじゃないかと
おもうがゆえに。
結実しなかった恋へのラブリー&ビター
なオマージュとして受け取らせてもらったこの
映画の主人公ふたりの恋模様は、ものすごく
「今」で、同時にものすごく「普遍的」。
アンハッピーエンドだからこそ、ラストシーンで、
もしもあのまま結ばれていたならふたりに
ありえたかもしれなかった未来の映像が抒情的な
バッックミュージックの調べにのって走馬灯の
如く流れるシーン、
もうファンタジーすぎて号泣なのである。(´;ω;`)ウゥゥ
それにしても恋愛って大体男に比べ女の方が
ドライで、次見つけると切り替え迅速。
これも世の摂理かも。
ちなみに、私が狂ったように繰り返し聞いている
ララランドのサントラ、これまた一番最初に
鑑賞した時はジャック・ドゥミ監督の
「ロシュフォールの恋人たち」
(カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアック姉妹主演)
の挿入曲(ミシェル・ルグランによる)と非常にかぶりすぎて、
頭の中でララランドのメロディーを再現しようとおもうと
毎度途中からロシュフォールのメロディーに
混ざって移行してしまっていた、、というくらい雰囲気が似ている。
この映画を作るにあたって監督の
デミアン・チャゼルも、ハーバードの(!!)同級生
だという音楽担当のジャスティン・ハーウィッツも
これら生彩に富むジャック・ドゥミ映画の雰囲気と、
ミシェル・ルグランの音の作り方をそれはそれは
じっくり研究したのだろう。
(もちろんフレッド・アステアや
ジンジャー・ロジャースの作品も!)
さて、人が会話してるかとおもいきや、突然
テンション変えて歌い出すという不自然構造がちょっと
苦手な時もあるがゆえすべてのミュージカル映画が超OK!
というタイプではない私であるが、、
(実際、こういう人が周りはほとんど)
『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』
に関しては若いころから繰り返し見るほど
惚れこんでいたのでこれに近い感覚もあって
『ラ・ラ・ランド』はずいぶん自分好みの
ミュージカルなのだろうとも思う。
聞かれちゃいないが、記しておこう、
私の人生観を変えた
血圧上昇名作ミュージカル映画ベスト5はこちら↓
1位 ラ・ラ・ランド
2位 ムーラン・ルージュ
3位 ロシュフォールの恋人たち
4位 シェルブールの雨傘
5位 シカゴ
ところで、ミュージカルではないけど、
先週やっと見れたテレンス・マリック監督作
『聖杯たちの騎士』(変な題名)もすこっぶるLA舞台な
作品だったので、LA気分おさらいしました。大好きな
クリスチャン・ベールが出ているわりには冗長で
ひたすら集中力切れがちな話だったけど、、
ロケーションチェックにはよい
と、そんなかんじで長ーーく続いていたラ・ラ・ランドな
思い出いっぱいのロサンゼルス関連記事おつきあいサンキュー
写真はロスを高みから見渡せる
グリフィス天文台風景でシメませう♪☆♫
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