日本にいるときはよくなんの気なしに
日比谷の帝国ホテルあたりをぶらついたりしていますが、
屈強な作りで関東大震災にも耐え抜いたもののすでに
解体されてしまったという旧帝国ホテルの建築を手がけたのは
ずばりアメリカの大建築家
フランク・ロイド・ライト Frank Lloyd Wright(1867-1959)
だったというのを
偶然知ったのは
ずばり今回のシカゴ旅行の最中。
ある日の
シカゴ近郊、
オークパーク Oak Park Chicago
お目当てのヘミングウェイ博物館や
ヘミングウェイ生誕の家などに時間が早すぎて入れなかった
我々はやけにかっこよすぎな住宅の立ち並ぶ
このあたり一体をふらふら散策することにした。
と、そこでふと発見したのは閑静な住宅街に
似つかわしくないやたらカジュアルスタイルで帽子や
スニーカーを身につけ胸元にカメラを携えたどうみても
「観光客」っぽい好奇心オーラ溢れる西洋人オジオバ集団
みんなのお目当てはどうもフランク・ロイド・ライトゆかりの住宅建築による邸宅
を見ることであるらしく、内部に人が住んでいるのかどうかよくわからない家々の写真を
容赦なくガンガン撮りまくっていた。
彼らの一番のお目当てはたぶんまず下の写真の「フランク・ロイド・ライト邸&スタジオ」
を見学することらしくなかなかなの長蛇の列、しかもガイドさんの説明つきで皆で一緒に
まわらなきゃいけないというのでだるくてあっさり断念するわれわれ。
座右の銘は:シンプル&ポジティブマインド OK
というわけで住宅街散策続行
私にはどれがライト設計の邸宅なのかいまいちよくわからなかったのだが
とりあえずこのあたりは本気でイケてる家が多いのはまちがいない。
たとえばのはなし
ここらへんの家を一軒もらえるかまたは
自分の小額所持金で買えるとしたら、、、
はたして
どうしよう?!
や、でもシカゴのしかも郊外に私がわざわざ住む理由って、、、、
ダンナがアメリカ人とかならまだわかるけど、、
もはやフランス人に既婚だし、、
あんまりなさそうだなあ、、、
いやいやいや
でもなにゆってるの、
もらえるならもらうさ、
そりゃあもらうさ!
もらってたまに住みにきて、、
あ、、
でもダンナは基本フランスだし実家は日本だしなあ、、
あーでもどうにもこうにも素敵だ!!
キーーーッ!
などなど
ありもしないことを頭の中でぶつぶつ考える、、、
それほどにナイスすぎな家がたくさんあったというわけ!
ところでものすごく「成功した建築家」という印象のあるライトですが
実生活では正妻と6人の子供を捨てて逃避行までして一緒になった内縁の妻、
みたいな関係であった女性ママー・チェニーMamah Cheneyを
ある日使用人にむごたらしく惨殺されています。
この事実を知ったとき個人的にはっと思いだしたのはやはり妻シャロン・テートを
アメリカで惨殺された映画監督ロマン・ポランスキーRoman Polanski
大変大きな社会的成功と同じくらい大きなひずみと心の闇を生涯同時に抱えることに
なったであろう男たち、ついでにライトもポランスキーも二人とも仕事で家を留守に
していたことで妻たちと同じ運命にあわずにすんでいる
というのにも奇妙な偶然を感じるのでした。
それからライトもポランスキーもこのような凄惨な事件を背後に背負っているわりには
その後ちゃんとまた数度にわたって女性関係をもちなおし、絶望して身を滅ぼすことも
なくちゃんと自らのなすべき仕事に復帰しそこからまたさらに
それなりの成功をおさめており、
このことも二人に共通している点ではないかと思いました。
素晴らしい成功や、富や建築、壮大な家や豪華な暮らしももちろんうらやましいけど
人生ってなんかみんなそれぞれの単位で色々あるんだろうなと、
これらの写真をながめながらなんとなく色々考えさせられてしまった。
とりあえずうちは平凡路線でいこうとおもう。
OK
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