L’église Saint-Pierre @Chartres
先日猛暑の中シャルトル散策中に見つけた
サン・ピエール教会
一歩中にはいってまず圧巻なのは
なによりも
ひんやりしてて
かなり涼しい!!!!
そうです、教会の中というのは重厚な石造りのため内部が相当涼しいのでした。
こ、、、
これは、、
38度人体体温級の酷暑アウトサイドにいるよりも
教会内部にいたほうが体力低下を防げるぞ・・・
おお。
神よ、、、ありがとうございます。
というわけで
だいぶ長時間居つかせてもらったサン・ピエール教会なのですが、
教会というのは普段ヨーロッパに住んでいてもじつはそんなにしょっちゅう
内部を丁寧に見ることはありません。
理由はたぶんどこにでもあるし、そんなにわざわざ中に入るほど用もないし、
なんとなく「オカタイ」イメージ、、、があるからかもしれない。だがしかし、
ひとたびしっかり教会というものを集中して見始めるとこれが実はなかなか奥深い、
そしておもいのほか新しい発見があったり、
何か自分の感性に力強く訴えるものがあったり、と実に興味深いのです。
考えたら、フランスあたりの教会は基本的にものすごく古い建物が多いので、
どんなところでもそこそこディープな歴史的バックグラウンドを持っているので
ただでさえ世界史好きにはたまらないエッセンスがつまっていたりするし
病める時も健やかなる時もどんな時代にも民のシンボルとしてありつづけ、技術的にも
贅を尽くして作られてきたであろうから、ある種これこそが古より伝わる西洋のエキスの
心髄の集約された形なのかなと思うようなさまざまに微細でひそかに
ゴージャスなアートがおしみなくちりばめられています。
しかも美術館のように入場料はかからないので無料でありながら
ある意味ものすごい贅沢な芸術を堪能、鑑賞できる場ともいえるでしょう。
日本には絶対真似できない様式美や
独特の華やかな色遣い
ちょっとした細工にしても
ふとした色遣いにしても
床のタイルひとつとっても
どこか見る側にひらめきを与えるような不思議な力をもち、
そしてすべては計算されつくし
みごとにきちんと美しい
こういうとき私は率直に
やっぱりヨーロッパってすごいなあ、、、
とおもってしまう。
次に向かったのは
L’église Saint-Aignan
サン・テニャン教会
こちらの教会はサンピエールよりも少し小ぶりな気がします。
紫がかったステンドグラスが美しいです。
ともだちと
「これは楽園から追い出されたアダムとイブか?」
「いや、でもそれにしてはイブに比べてアダム白髪だし老け過ぎじゃない、、、?」
「・・・・そういわれたらよくわかんないね」
「うん・・・・」
でもいいのです、なんかいい絵だし。
こちらも意味はよくわからないけど神話モチーフかなにかの怪物系
こういうのも見ているとなんだかなつかしいというか、
私の中のなにかがすごくワクワクしてしまいます。
唐突なモーヴカラー×モスグリーンの色の配しかたも
意外性があってやっぱりグっときます。
こちらの不思議でちょっと怖い絵?は
おそらくキリストが亡くなったときに死体を包んだ伝説の布、
聖骸布Holy Shroudに映った顔がモチーフなのかな?と思われます。
このような伝説も見たり聞いたりするだけでウキウキします。
そんなこんなで教会めぐり、意外な心の高揚がちりばめられていて
はっきりいって自分でも意外でしたが、機会を見つけては色んな場所で
色んな芸術を見て目を養うようにしておくとおのずと「自分固有のセンス」みたいなものが
確立されやすくなり改めて人生の中で何か選択をするとき必ず自分を助けたり
役に立ったりするのでこのような活動は色んな意味でとても効果的であるとおもいます。
あとはこういう所でじっくりゆっくり鑑賞につきあってくれる
特殊な感受性の持ち主である貴重な友人のおかげで
素晴らしく充実した時間をおくることができたことに感謝しています。
シャルトルに来られらたら、有名なシャルトル大聖堂以外にもこれらの教会を
訪れるのもオススメです。
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