私はあまり建築関係に造詣が深くない。
建築に興味が全然ないわけでもないのだが
いまいち分野的に情報が自分の脳に浸透しにくいのだろう。
ギリギリ知っているのは最近の日本人だと安藤忠雄、
外国人だと父との会話でたまに出てくる東大のキャンパス関連で
ジョサイア・コンドルJosiah Conderとか
その流れで東京駅を作った辰野金吾、やや脱線して
その息子辰野隆は仏文学者だからちゃんと覚えてと言われたものだ、
あとはアメリカ人でこないだシカゴで見てきたフランク・ロイド・ライト
くらいが精一杯か、、
そうだ、あと一人いた、
それがあれだ、
あれだよ、
ル・コルビュジエLe Corbusier
最近知ったがこんな顔だったのか。。。
スイス人だそうです。
さて、なぜ建築にあまり詳しくない私が突然コルビュジエかって、
(ともだちはコルビジェといっていた)
普段あれしたい、ここいきたい、あれたべたい、ここつれてって、などなど
まったく主張しない控えめな友人が唯一今回パリ滞在中自ら主張して
「行きたい」と言ったのが
こちら
ル・コルビュジエの建築が堪能できる
パリ郊外ポワシーPoissyにあるサヴォア邸だったのでした。
とある猛暑の日にゆっくりと電車で出発
行ったことない所や知らない町に行くのがわりと好きでワクワクするほう。
人気のないポワシー駅で降りて指定のバスにのること10分程度
観光客丸出しなオーラだったからか、バスを降りてから親切なマダムに
何度か「こっちよ」とか「ここよ」と指差されてたどりついたのは
森
や、
森をぬけるとじゃーん
でました、
ヴィラ・サヴォア
ここはサヴォア家の別邸だったそうです。
「別邸」というくらいですのでたぶんサヴォアさんという人はすんごいお金持ちで
普段は違うとこで過ごしちらっと気が向いた週末だけこちらに過ごしに来てたもよう。
いーいーなーーそうゆうーのーー(垂涎)
あ!
入場料値段忘れました、、、たぶん7€か7.5くらいだったような、、
すみません。今度から気をつけます。
というわけで中拝見
モダンそうな階段。
一番ひろい部屋
キッチンだったかな
なんというか、、
たぶん1920年代~1930年代あたりにつくられたというので
この時代からしたら最上級にモダンで最先端だったとおもわれるのですが
なにぶん私のような現代の建築素人からすると
「中古物件の不動産見学してるときのような感覚」がすごくつよかったです。
中古の家やアパルトマンを不動産屋に見せてもらいながら
間取りとか部屋の形態をチェックするあの感覚といいますか
「あ、買ったとしてもこことここはあとあと改築工事したほうがいいね」
「ペンキは全部塗り直しだな」
「見積もりいくらくらいだろうかな。。」
みたいな会話が飛び交いそうなあの雰囲気、、、
わかりますでしょうか。
でも、
やっぱしそこは
世界のコルビュジエ
なにがスゴイって、
見学に来てる観光客のイケてる率が非常に高い
なぜかこの日はよくイタリア語を耳にしたのですが
わざわざイタリアからここ見に来てるのもマニアックでかっこいいし、
なんかみんなデザイン関係かな?というかんじのアーティな雰囲気が
ぶんぶん漂っていてオーラ美人とオーラ美男が多く
ひとりでドキドキしたりしたのだった。
ちなみにともだちはいちおうデザイン関係
私は主夫。
じゃ
ねーわ
主婦。
ところでひととおり内部の見学を終え、だたっぴろい庭の芝生に腰掛けながら
しばしこの建物をみていたらなにか唐突に
奇妙なデジャヴュ感というか、
なんだかなつかしい、、、というノスタルジックなのとは異なる、、
なにか胃のあたりに緊張がはしる、、キュっとなる感覚があった。
でもそのときはそれがなにかあまりよくわからずスルーした。
が、
さっき思い出した
そういえば私が通っていた中高が
まさしくまんまとこんなかんじの建築だったのでした。
そこそこ楽しくもあったけど、自由すぎの脳の持ち主だったが故に
無駄に厳しすぎる教育方針や大人の理不尽対応に
なんだか嫌毛さしてすぎだったあのビタースイートな6年の場、、、、
当時の私の気分たら毎日トリュフォーの映画の主人公の気分だった
by アントワーヌ・ドワネル
そしてよくよくネットで調べたところその学校を建てた建築家は
まんまとル・コルビュジエに傾倒し影響を受けていたということでした。(wiki調べ)
ああ、、、だからか、、
コルビュジエ建築を見て感じるこの複雑な感覚は、、、
ということで今日も新たな発見がおもしろい、MY LIFE
ともだちは今回なかなかの記帳の鬼と化した。
その後は駅に向かいがてらポワシー町内を軽く散策
今はふつうの郊外の町ですが
歴史をさかのぼればメロヴィング朝時代からある由緒正しい町なのだとか
偶然みつけた教会にまたしてもはいってみる!
フランス歴史文化財に登録されているらしい
中に入ったら親切なボランティアのムッシュー(たぶん)が声をかけてくださり
教会と街の歴史を少し説明してくださったのですが、
驚いたことに、ここは偶然私が歴代フランス王の中で昔からかなり好きな王様である
聖王ルイ9世が洗礼を受けた教会だったのでした。
たまたまともだちの発案でふらりと訪れた町で
しかもまたさらにふらりと立ち寄ってみた教会が
長年自分が好きだなあと思ってた王様とガチ関係があるとは、
なんとなくいい意味での引き寄せ効果みたいのを感じました。
だからって、なにがおこるというんでもないんだけど
なんだかとてもうれしい偶然現象ともうしましょうか。
そんなこんなで
色々発見のあったポワシーと、行くきっかけをつくってくれたともだちよ、
サンキュー&またおいでパリ!
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