ティーンの頃好きだった映画
ジャン・リュック・ゴダール
Jean-Luc Godardの「軽蔑」
私は特に中高でフランス語を
習っていたわけではないので当時は
まだフランス語というものをあまり
よくわかっていませんでしたがなんとなく
こういう映画を見ながら軽蔑はフランス語で
Le Mépris「ル・メプリ」っていうのね
最後のSは読まないのねふむふむ
なんつって一生懸命個人勉強していたものです。
基本的に当時は60年代のゴダールや
トリュフォーの映画に夢中でした。かといって
「軽蔑」自体は内容的にそこまでおもしろい!
と思っていたわけではなかったのですが
当時大好きだったブリジット・バルドーと
ゴダールの異色のとりあわせがなんとなく興味深く、
あと最初の方(たぶん)に登場する
ベベ(ブリジット・バルドーの愛称)
のこのスタイルがことのほか気にいっていて
おんなじようなカーディガンや
ボーダーのトップスやシンプルな
スカートの組み合わせを当時これまた
大好きだったアニエス・ベーなんかに行って
そろえたりしたものでした。金髪じゃないだけに
いまいちパンチないけどいまだにこういうベーシックな
スタイルは私の好みの支柱であるといえましょう。
ところで数日前に引き続き、なんでまた
ベベ姉さんの話をしているかといえば若い頃
繰り返し見たこの映画のなかで非常に印象的だったのが
上記の衣装のほか、作品の舞台後半(たぶん)が
やったら青くて近寄りがたいかんじのする地中海ロケであったため。
ベベ姉さんがおしげなくナイスなバディーを披露してたのは確か、、、
私の記憶が正しければカプリあたりだったかと
この映画を初めて見たときに、
なんだかヨーロッパの地中海というところは
日本のゆるい「大衆海水浴場」とちがってひどくツンとして
敷居高そうなとこだなあと思ったものです。
今考えたらそれはたぶん地中海の深い紺碧の青色が通常の南国の
海に比べてやけに隙がなくクールに見えるのと、(実際水温も冷たい)
映画の内容がやや敷居が高かった(へたすると退屈)だけかもしれないのですが。
そんなヌーヴェル・ヴァーグやら
異国の事情あれこれに色々気をもんでいた私も
おかげさまで今じゃあ望めばいつでも地中海に
行けてしまう距離感のなかを生きているわけですが
昨日の「ダンナの南仏おまかせコース:Cassisカシ編」の続きの
プレスキル・ドゥ・カシpresuqu’ile de Cassis
から眺める地中海はそれこそ
やきもきしながらゴダールの「軽蔑」を
鑑賞していた若かりしころのなつかしい
気持ちをじわじわよみがえらせるあの青色の海であった。
いまだにどことなく近寄りがたい青
まあ中にはいってしまえば海は海なんだけどさ
モルジブあたりのあったかくて誰でも包み込むような
分け隔てない海の雰囲気と少しちがう。
ちなみにダンナはどうかといえば、
いまのところモルジブMaldives と
沖縄Okinawaの海が一押しお気に入りですが
地中海も最近ジワジワ
おきにいりにはいりつつあるんだとか
ダンナ
「でもたぶん南仏に住むことはないと思うけど」
まあわれわれどちらの地元でもないしね。
ギズ子 「なにより日本が遠くなるわ」
ダンナ 「でもたぶんこれから
もうちょっとしょっちゅう南仏に来るようになるかも」
ギズ子「そうなんだ!なんで?」
ダンナ「日本とはちがうダイビングのテクニックが磨けるから♪」
ところで
ここのポイント、
ダンナとふたりしてかなり気にいってしまった。
以前訪れたギリシャのイドラ島の
雰囲気になにかがよく似ていて、
とくに「石のかんじ」が好き
しばしボーっとしながら太陽に反射してキラキラ輝く水面を眺めたり
ふたりで並んで水に足をつけているだけで
なんともかんとも気持ちよくて最高に
幸せな気分におちいる。
ひどく素朴なことだとか
シンプルなことが
最近ひたすら心地いい。
幸せっていうのは案外全然
複雑じゃないことでものすごいちかくにあったりもする。
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