えーー
いつだったか、、
たぶん今年の冬だったかな?確か東京が結構な大雪の日があって
その日私は友達と映画の試写会行く約束をしていて
それはなかなか数日前から楽しみにしていたんだけど
その日の雪があんまりひどくて関東というのはあれでいて
案外交通が雪に慣れてない地方なものだから
帰りの電車のことなど気を揉んだりなんかしてたら
段々もうすごい外寒そうだしモチベーションさがるしで
出かける気もすっかり失せて
結局やめちゃったのです。
あーあ、
あの映画見たかったのになー
と思いながら。
それから数カ月後
所変わってフランス・夏
うちのスイーテストマザーは日本から日本の娯楽小説?などを
なにかとたくさん送ってくれるのでそれまではバートランド・ラッセルや
ルドルフ・シュタイナーをうんうん時間かけて読みながら最終的になんかもう
ああなんかわかったようなわからないようなで幾分退屈だとおもいはじめていた
身としてはこれらの日本小説はだらりとしたヴァカンスにうってつけだというんで
以来旅先にもってては空港やホテルでちょぼちょぼ読んでいるのですが
その程度のスピードじゃ消費がおいつかないくらい本棚に
日本からの支援本が山積みに、、、
というわけでこの夏は家でガンガン読書していこう、という課題をつくって
いろいろ読んでいたところ、、
あったんだよね、
その山のなかに
雪のせいで試写会いけなくてまんまと見れてなかった映画
「横道世之介」
by吉田修一
の原作本が
キラーン
映画は高良健吾さんと吉高由里子ちゃんが出ているとかで
なんとなくおふたりをあてはめながらずいずい読みましたが
これがなかなかよかったのでした。
屈折した仏文科じこみのため日本のものがたまにほとんどまったくぜんぜん
入り込めない時もよくあるのですが
そんな偏食気味の私からしても大変ほのぼの、たまにクスッ、たまにジーン、
読後なんだかふんわりした心地、、なかんじの素敵な小説でした。
最近いちはやくDVDで映画チェックした母いわく映画もこれが期せずして
かなりいいかんじであったらしい。原作も映画もどっちもいいかんじ、
これってありそうでなかなかないことなので世之介なかなかやるわね!
ところで作者の吉田修一さん
こちらも最近映画化で話題の「さよなら渓谷」とかブッキーの「悪人」とか
結構暗いというかシリアスものの印象がつよかったのでなおさら世之介の
軽快っぷりが意外でおもしろかったです。口語使い回しも違和感なし。
才能と勢い同時に兼ね揃えた方のご活躍は見ていて大変清々しいもので。
気になったなら世之介要チェケラウトなさって☆