フランスに住んでしまうと実生活とか
ドキュメンタリー見るのでいっぱいいっぱい
なものでもはやそこまでそうでもないんだけど、
日本に住んでた10代20代の頃は
フランス映画の大大大ファンでした。
とりわけ好んで見ていたのは60年代あたりの
作品が多いのですが、現代フレンチモノだと
フランソワ・オゾン監督の撮る作品が
初期の頃から結構衝撃存在で
わりとマメにチェックしていた。
毎回どっか毒があるというか、
見る側をあらまと驚かせる=楽しませる
要素に事欠かない敏腕シネアスト。というわけで
今でもオゾン系はたまにチェック。
先日見てきたのはオゾン新作
une nouvelle amie
予告編とタイトルだけみて、、
クイズ的な。もしかしてもしや、、、??という
気分で途中というか物語わりと前半すぐから
あ、やっぱそうなんだ!
という展開なのですが未見の方のために
多くは語れない。どことなく閑静な郊外の住宅とか
ご近所男女設定など全体的な雰囲気が
フランソワ・トリュフォーの「隣の女」2014年版の
ような風合いだなあと感じました。
日本語タイトル「彼は秘密の女ともだち」
そして主演のロマン・ドゥリス。なにやっても
どんなことしても常にロマン・ドゥリス、なんだけど
シリアスからコミカルまでいろんな役を懸命にこなす
俳優さん。今回はとりわけがんばったんではなかろうか。
見てて切なくなる悲壮感を
たっぷり漂わせていました。左はオゾン監督
それからロマンの相手役のフランス女優
アナイス・ドゥムスティエ。特に派手感もなく控えめで
あっさりしたかんじの風貌なのですがあっさり整ったかんじが
「しつこい」ロマンといいあんばいにフュージョンしてて
魅力が引き立ってたようにおもう。毎回オゾン作品は
要求の高い監督がどの女優を選んでくるかというのが
見所でもあるのですがアナイスは地味風味でありながらも
時に大胆な役を好演していた。
で、オゾンもの久々見たな~
楽しかったな~
というテンションを家に持ち帰り、
そういえば自分の一番好きなオゾン作品は
マイケル・ファスベンダーを初めて発見した
「エンジェル」だった!と思い出して
再見。
ブチューーー
コテコテロマンス配合しつつ
所々オゾン的毒も配しつつ、
洒落た文芸要素が
濃くて大好きな作品です。全編英語。
主演はつやつやお肌(当時)にピュアな
ガーリー風味満載のビジュアルがかわいらしく、
しかし一歩間違うとすぐにドバっと老けてしまいそうな
脆危うさが魅力のイギリス女優ロモーラ・ガライ
作品の中ではブルネットで、思い込みの
激しさと気の強さで一挙に上昇する小説家
エンジェルを演じています。
そんなエンジェルがデレデレに
惚れこむダメ男が
マイケル・ファスベンダー
扮する売れなすぎの画家エスメ。
今ではわりとメジャー作品に出るようになったので
見慣れてきましたが、初めてこの映画で
ファスベン氏を見たときの驚きときたら、、、
「ぐへえ好みすぎる・・・」
「しかも超絶ダメ男すぎる・・・」
の間でだいぶ揺れ動きました。まあそういう役柄設定
なだけですが演技力がありすぎるのか
あまりにも甘いマスクのダメ男っぷりがハマりすぎていて。
初恋の男をひさびさに見た、くらいの
勢いで惚れ惚れしてしまい昨晩はテレビ見ながら
写真ばっかり撮ってしまいました。すべてのファスベンファンに捧ぐ。
逆玉婚するも心が空虚なヒモ芸術家エスメ、
飲んだくれるしヨメの金使い込むしでタチ悪いのですが
そこはもうファスベン、おちぶれても
なにしても憎めないかたちで・・(※現実ならやだけど)
で、鑑賞後ロマンチック映画気分相当盛り上がったので
全然映画見ておらず別の部屋で作業中のダンナに
突然ブチューと
キッスしにいったら
「なんでしょう・・・」と言って
ものすごい不審がられました。
でもこの映画見たらきっと誰もが
ブチューとキッスしたくなるはず♡
フランソワ・オゾンとマイケル・ファスベンダー。
キメると相当かっこいいんだけどこの
意味不明にグダグダな出で立ちもまた魅力ね 😳
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