おもえば、物心つくまえから
西洋的なものが好きだった。
小さいころ家に、しばしば母に頼んで
読んでもらっていた美しい挿絵付の
世界の童話絵本があったのだが、それは
そこそこ分厚く何冊もあるシリーズもので、
西洋のおとぎ話と、東洋の(日本もふくむ)
おとぎ話に分かれていた。どちらのシリーズも
量はおなじくらいあったのだけど、私は
字も読めぬそのころからすでにはっきりと
西洋版のほうにばかり惹かれていた。
継母や継姉たちにいじめられまくりの
エキゾチックなアラビアのお姫様も、
魔法のじゅうたんも、
なんだかひどく不条理で地味だなーーと
幼くしてすでに感じた日本の鉢かづき姫も、
天女の羽衣が盗まれるお話も鶴の恩返しも
笠地蔵も嫌いじゃない。モンゴルの民話
スーホの白い馬を読んでもらうともう
数時間立ち直れないくらいむせび泣いたり、
いろんな国のいろんなお話が現在にいたるまで
私を形成してくれているんだが、でもやっぱり
どうしても、根源的に、西洋と西洋人と
西洋の雰囲気と西洋のプリンセスや
西洋の城や西洋の森がこのころから
今に至るまでずっと好きなのだ。
だからよく思う、人間の好きなものって
幼いころにほぼ決まっているんではないかと。
特に自分はその傾向が非常に顕著なのだろう。
そして無意識にそれらの要素でできた土台を
ベースに、大人になってからもずっと
好きなものや好きな世界を掘り下げ追求している。
「ああここすごく好き!」
「この感じすごく好き!」
「これは感動しちゃう!」
の感覚は、ほとんど生まれ持ったもの。
だから、ひとがいいというからいい、とは
簡単に思わないし、(もちろん参考にはするけど)
みんながするから自分もなにかに
従わなきゃいけないという感覚もない。
(自由すぎるので時に迫害もうける)
いずれにしても自分の感じる「好き」が好き。
この素晴らしく美しいお城が目にとびこんできた
瞬間、あらためて懐かしくそんなことを考えた!!
長くなるのでキャッスルの詳細は次回?
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