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フランス男との愛に満ちた暮らし

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明治なハートが刺激的「こころ」で夏目漱石に心打たれる

2016年9月21日

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昨日読み終わった本

ま・さ・か・の

夏目漱石 「こころ」!!

これっていうのは、、

中高生あたりの頃夏休みの宿題かなにかで感想文書かされるも

めんどくさいから学校開始寸前、後ろの解説丸写して提出とか、、

そっち系の、、、漱石的な、、

ほかにも、なにかと国語の試験などで出てきて、

あーもう、またかー的な、、漱石な、、

(※それでも国語という科目はまだ救いであったが)

そんな本をわざわざ母が今更買って送ってくれるということは、、

漱石リバイバルブームかなにかで本屋さんに山積みとか

そういう流れなのだろうか?

まあしかしせっかくだから読んでみたのです。

異国に暮らす身として謙虚に日本文学の

お勉強をとおもい生まれて初めてまじめに漱石を。。

そうしたらこれがなかなかにおもしろい 😯

こころ 夏目漱石

あきらかに「違う刺激」を求めているであろう遊び盛りの

中高生にむりやり大人が強制して読ませるのは

難しいだろう(たぶん!)けど、30代とか、

経験積んで、世界の事情いろいろわかってきた頃

読むと素直にするする入ってくるものである。

物語の語り手「私」も、「私」の慕う「先生」も、先生の友人Kも、

みんなそれぞれちょっとそこんとこどうなのか?というくらい

めんどうだったり疑り深くネガティブすぎだったりする、しかし

「人間の胸の中に装置された複雑な器械」=心

の動きをこうまで実験的克明に描写す漱石のテクニック

そのものがすごくクールだわ、と今まで「千円札のおじさん」

としてしか認識していなかった彼に惚れ直すばかりだ。

ところで今回改めてへーーとなったのは、

この作品のテーマである自殺というか、「殉死」

について。これは明治天皇の後を慕って殉死したことで

著名である乃木希典の死に漱石が影響を受け

執筆した作品であるというくらいなので全編緩慢に

「意図して死にゆく人ら」のムードが立ち込めている。

実は解説ちゃんと読むまで、普段なにくわぬ顔で

ぶらりと通過している赤坂の乃木神社とかそもそも

東京の乃木坂が、この乃木将軍にちなんで

つけられたのはおぼろげに知っちゃーいたが、

この方が「明治天皇のあと追って自殺した」というのを

ここまで強烈に意識させることはなかったよ改めて!

 

恥ずかしながら昔の偉い将軍だよな、

戦死したのかな、程度の認知度でした、、

しかし1912年に終わった「明治の精神」を乃木将軍の死に

重ね合わせて作品をつづった漱石もその後の大正・昭和を

堪能することなくこのたった4年後1916年にお亡くなりになる。

それは今からちょうど100年前、ものすごく昔のようでいて、

それほどそこまで昔でもないような。。街や見た目や

風習、ライフスタイルは変わっても、明治の血脈は

今日もめんめん我々の体内にがっつり流れているし、日本の

ひとの心の感じ方も精神の構造も昔からずっとこんなかんじ

なのかとわかる。なにはともあれこの作品を読めば

明治の日本の空気感の端っこのようなものがビンビン味わえ、

そのわりには日本語もほとんど身近なかんじで楽しい。

(たまーーにわからない単語辞書ひいたけど笑)

ちなみに個人的には殉死や自殺は賛成しかねるのだが

しかし同時に、結局は人だもの、いろんな思考と選択の権利を

もつのもまた人間の文化の一種だと認めざるをえない。

とはいっても乃木将軍の奥さん伴う切腹自殺はハードである。。

三島由紀夫あたりもそうだけど切腹とかはほんとにキツイ。

ああ、あと、相続問題、漱石そこそんな熱く書くんだ??!!

というくらい相続のくだりトーン上がってやたら印象的。

ぼんやりしてたらダメ、絶対っていう。。✋✋✋

 

おまけ:偶然、日本の千円札じゃないけどいつもダンナの机に

置きっぱなし(片づけない男No.1)チリのお札1000ペソス、、頑丈で破れない紙!

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