今日の記事はピエール・ルメートルの「悲しみのイレーヌ」について、
これから読もうと思っている方いらしたらほんのちびっと下手したら
ネタバレ感あるので読まないほうがいいかも!いちおう注意⚠
ロスのビーチでカモメが口論、
負けた一名スゴスゴ撤退の図
クリーミーな泡がいいしれぬ美しさのマリブのビーチ、
ぼんやり海を眺めたり、空を仰いだり、ヨガをしたり、
たまにアシカを発見してはしゃいだり、寝っ転がったり、
各々みんな好きなことをして過ごします。
私がビーチでする一番好きなこと輝くNO.1
といえば、もう絶対読書!波の音聞きながら
ぼんやり読書するのがすごく好き✌
というわけで、旅には本が欠かせません。
本は大体、心優しい母が日本からいろいろ
見繕ってどっさり送ってくれるので在庫豊富
出発前に自宅の本棚に積んであるもののなかから
特に内容チェックせず適当に
「今回の旅にはコレかな♡」
とインスピレーションでランダムに選ぶわけです、
が、こないだのロサンゼルス用にチョイスした小説は
まったく意図せずにもかかわらずもうなんだかドンピシャリ・ロス、
というかんじ、、ちょっと怖い意味で。
そのコワコワ本はこちら
フランスの作家
ピエール・ルメートルの「悲しみのイレーヌ」
私といえば猛烈怖がりエグ描写超苦手で
有名、なのにルメートルの作品はグゲーーー!!
っていうようなエグのオンパレードが
多うございますので毎度覚悟決めて取り組む感じ。
去年チリいってた道中読んで縮み上がった
「その女アレックス」
その次に読んだ「死のドレスを花婿に」
は、肉体的じゃなく心理的エグさがグゲーーー!!
でもどっちもゴワイヨーーブルブル 😥 ってなるわりには
先を読ませる力半端なくって気になるもんだからものすごい
集中して入れ込んじゃう。いろんな意味で読み応えある。
ところでルメートル作品の主要登場人物といえば、
印象的すぎる驚異の身長145cmの刑事カミーユ・ヴェルーヴェン。
(でてくるのはアレックスとイレーヌだけだけど)
外人で、身長145cmの男性て、、いったいどんなだ??
フランス人の男は確かにゲルマンやアングロサクソン系に比べたら
平均的にそこまで大きくなくわりと小ぶりな人が多い。それでも、
それでも、145は想像が極めて難しい。でもこの人物、
ギャグ路線じゃなくかなりマジメでデキル刑事、
ちゃんと恋して結婚だってしている。
うーむ、ロートレック(画家)くらい小さいんだろうか?
先日テレビで偶然見た身長低いスターの特集にて、
ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)165cm、
マイケル・J・フォックス(バック・トゥー・ザ・フューチャー) 162cm
プリンス(歌手) 158cm
で、最後がダニー・デヴィート147cm。なるほど、では
ダニー・デヴィート的なかんじというイメージでいくか、、
(あんな丸っこくないだろうけど)ということでむりやり
イメージしてみた。それにしてもこの身長設定どっから
くるんだろ?とずっと思ってたのだが、ある日飛行機の中で
週刊誌読んでたらでーたー
「阿川佐和子のこの人に会いたい」にがっつり原作者ピエール登場
そして身長145cmの主人公元ネタは
ピエールのお父さんがそうだからなんだって、
なるほど父上へのオマージュだったわけね。納得
ところでピエールはあんな暗い話書くくらいだから
あまりメディア露出しないミステリアスな人なんかな?と
想像してたのだがインタビュー読むと、その会話のノリの
かんじや返しが
「よくあるまんまフランスの一般的おじさんモード」でうけた。
フランスのおじさんというのは、ちょっと偉い人でも
インテリでも別にそうでもない人でもなんだかみんな
同じようなノリの会話をする、印象がある。。 😎
で、アメリカ、ロサンゼルスといえば、今でこそ
かなりイケイケな地であるがもともと私が
かなり昔からトラウマ的に心底戦慄する
二つの凄惨な殺人事件の舞台なんである。
ひとつは、ジェームズ・エルロイの小説のモデルとしても有名な
1947年のブラック・ダリア殺人事件、すんっっげーーーーーーーーー怖い
事件、写真も見たことあるし(みなきゃいいのに)
昔関連書物何冊か読んだ(読まなきゃいいのに)けど
すんっげーーーーーーーーーーーーーーーーーーー残酷で怖い事件。
詳細知るとしばらく寝れない。?犯人つかまってない。
と、それからふたつめは
ロマン・ポランスキーの美しすぎる女優妻、シャロン・テート
がチャールズ・マンソン率いる頭おかしいカルト集団に
それはそれは筆舌に尽くしがたい凄惨な殺され方をした1969年の事件。
シャロン・テートの存在を知り写真を初めてみたのは中学生のとき、
そのときは事件のことを知らなかったんだけど、なんかものすごく
妖艶でずば抜けて美しいと同時に、後ろにしょってる陰が非常にゾクっとする人だな、と
少し不吉な感じがした、そのすぐ後に事件のことを知ったので
ワーーーーやっぱなにかーーあったーかーてアワアワなった。
私、霊感とかはないんだけど、直観が、
なんかをちょっと人のかんじから感じる?タイプ??
美貌の絶頂期、たったの26歳で惨たらしく殺されてしまったシャロン、
彼女は殺害当時はポランスキーの子供を身ごもっていたわけですが、
ルメートルの「悲しみのイレーヌ」はフランス舞台の小説にもかかわらず
この二つのロサンゼルス史上最強に怖いブラック・ダリアとシャロン・テート事件を
想起させる部分がかなり色濃くあったので、偶然選んだにもかかわらずなんだか
すごくロサンゼルスで読むためにもってきたような本だなと海辺で
寝っ転がりながら自分でもびっくりしてしまった。
旅と読書のシンクロと関連性はすこしばかり興味深い。
これからもいっぱい本読んでいっぱい旅する人生さらに フォーエヴァー
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