私は生まれながらにいうほど食に対する
野心と情熱がものすごく高いというわけではない、
わりと質素なのが好きで
30代の現在、食べていて安心するものは
納豆ご飯、いくらかの野菜。
それから地上もさることながら、
空中で飲むシャンパンに目がない。そこに
オセンベイがつくと尚可、フォアグラやチーズよりも
センベイ?本当にそれくらいでOK?という、
きわめて簡素な食の嗜好の持ち主といえる。
それでもたまに日本にかえっておいしいものを食べたり、
いろんな国で「お♡」ってなる食べ物をみつけるときは
それなり人並に幸せを感じもする。というわけで一応
開拓はできるときはするようにはしている。
こないだリヨンから遊びに来ていた
友達夫婦とゴハンたべにいったのは
予約がとりにくいので有名な、
パリ11区にある
セプティーム Septime
80 rue de Charonne, 75011 Paris
友達がパリに来る数日前になんとなくダンナに
電話してもらったらひとまずスタンバイ、
で、前日キャンセルが出てさっくりとれたラッキー✌
ランチのコースは60€で6皿モノと、
アントレ・プラ・デセール(前菜・メイン・デザート)で
32.5€どちらかを選べますがよっぽど大食いでない限り
通常の胃袋の人は32.5のほうで十分ではないかと。
前菜、なぜなのか、なぜなのか、、、私は一瞬血迷って
以前ペルーいったときペルー名物のセビーチェ(生魚系のものさ)
結構気に入ったんだよね~るるん♪と旅の記憶に気をよくして
「牡蠣のセビーチェ」を軽いノリでチョイスしたのだが・・・
そういえば極度の牡蠣アレルギーだったのを一瞬忘れてた。。
でもアレルギーにもかかわらず、味は好きでたまに
食べたくなるという矛盾的な、、???
出てきたのはつやつや元気いっぱいの巨大丸ごと生牡蠣3粒。。
火が通っていれば場合によってはセーフなのだが丸生は
やはりきびしかった、
そもそもおとなしくダンナの食べてたこの時期旬の
Heliantis(ショウガみたいなビジュアルのサトイモっぽい野菜)
の前菜にしておけばよかったのに、バカなのである。
勿論その後すごい悲劇は起きた。。?
まあ続けて、こちらメインは
ダンナお魚(スズキかな?)、私は子豚、外がカリリと
焼かれ、中はかぎりなく生にちかいかんじのスペシャルな一品
デザートはものすごく不思議な食感の、
山羊ミルクのアイスクリーム的な、、とにかく
不思議な、しかし出てくるものすべて究極に
素材にこだわりが見られる実験的で良質で
おもしろいものばかりでした。とりわけ自身もかなり
ハイレベルな料理技術を持ち、そこらへんのビストロで
ゴハンを食べるのをあまり喜ばぬであろうような
食の趣味の友人たちが想像以上に絶賛してくれたので
私もダンナもそれがたいへんうれしかった。
カフェを飲めない友人が
「ハーブティー」をオーダーしたら
バケツ並みにでっかいのが来たので
4人でわけるの巻き????
お茶を飲みながらなごやかにおしゃべり、、
それにしても3時過ぎてもお店の人がやけにゆるいなと
思ったらどうにもこの店、客が自発的に席を立つまで追い出さない
方針のようだった。普通のレストランだともうすぐ閉めるから
出てねオーラすごいはずなんだけけど、、
パリにしちゃきわめて鷹揚な姿勢?
ところでこの後、夜まで友達夫婦と散歩したり
楽しく過ごして別れたのだが、
まさしくちょうど家に帰り着いたころ、きたさきたさ、
悪夢の牡蠣アレルギー症状が、、、?
(※店の品質に問題なくあくまで体質である)
これに罹るともう胃が空っぽになるまで、
いえ、空っぽになってからさえ嘔吐が止まらず
一晩中コレラ患者の如く苦しみ続けることとなる。
ああ、本当にものすごく辛かった、、、????
そして今度こそ固く決意したのです。
もう、金輪際生涯二度と、牡蠣を1ミリさえも口にしないと。
2016年を境に、今生では永遠にさようなら牡蠣!
これが2016年人生最大の決意だったことはいうまでもない。
(※今まで何度も食中毒やってるのにやめてなかったのが
そもそもおかしいのではないかと周囲からバッシングあり)
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