世界には数多くの国があり、
それらの国には歴代、何人もの大統領と
ファーストレディなるものが存在しているわけだけど、
ジョン・F・ケネディとジャクリーン・ケネディを
越えるほどドラマチックでアイコニックな存在は
後にも先にももう絶対出てこないと思う。
彼らのカリスマはともかくハンパなく、
いつまでたってもどこか心にひっかかるのだ。
夫のJ・F・Kもさることながら、
その妻ジャッキーも生きている頃から、
亡くなった後に至るまでもずっと人々の興味と
憧憬の対象である。良家の出であるが家庭の
事情はそこそこあり、大統領候補(当時)
と結婚するくらいなのでそこそこ野心家である、
が同時にものすごくプライベートを重んじ、
びっくりするほど内向的な人でもある。
少なくとも表だって「私が私が」と前に出たがり系では
全くないのであらゆる階層の視線にさらされる
ファーストレディの役目は窮屈でもあっただろう、
しかしそれでも一たび役目を与えられたなら何が何でも
完璧に自分流に素敵に役を全うするような底意地があり、
イメージに対するコントロールフリークであり、
一見しとやかで何があっても取り乱さない
冷静さを保ちながらも同時に驚異的な
頑固と、強靭な意志とマグマのような激情を
打ちに秘めた人だったのではないかという印象がある。
ジャクリーン関連本は過去に何冊か読んでいますが、
ケネディ現職中から暗殺の時までジャッキーの
警護を担当していたシークレット・サービス
クリント・ヒルによる、ものすごく近くにいた他人の
異性ならではの観察記録
「ミセス・ケネディ―私だけが知る大統領夫人の素顔」
はこないだやっと読むことができた一冊。???
ほのかな恋心、憧れ心、日々の警護と、最後に警護できなかった
ことへの押しつぶされそうなプレッシャー、
様々な思いを抱きながらジャッキーを守りたい一人の男の心が
語られると同時に、あまりにも数奇すぎる運命のせいで
もはや神話上の人物のような近寄りがたい後光さす
ジャッキーの、もうほんの少しプライベートでおちゃめで
「女の子らしい大統領夫人」な一面などがちょいちょい
かいまみられる貴重な一冊!日本滞在中、移動の合間などに
大変楽しく閲読しました。
ところでジャッキーといえば、
ナタリー・ポートマン主演の映画
も公開されるようだけど、個人的には
ナタリーの顔がジャッキーとあまりにも
違いすぎるのが気になるのである。。
(ケネディ夫妻の顔は相当に独特な造形がゆえ
どんなドラマや映画を作ってもどうしても誰も似ない)
でも話題作なのでそのうち見るのはまちがいないけどね☆?
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓