私とダンナ、生活柄、日々日本のことをいろんな
国の方から尋ねられる機会が非常に多いので、
もっとたくさんの日本の魅力を知ってないとだめだよね、、
とふたりでよく語らう。こないだの金沢訪問は、
幸運にも地元を案内してくれた友人のおかげで
石川県・金沢の伝統工芸のひとつである加賀象嵌(かがぞうがん)
などを作る金工作家の竹松歩さんのアトリエに見学に
伺うことができました!加賀象嵌はおもに金属の表面を
彫ってできた溝にほかの金属を嵌めこんで模様をつける
特殊な技法で、私は今回このような技術が日本に
存在していることを結構初めて知ったのであった。。?
(↑ 注:1000円じゃないです)
歩さんが作成した数々の作品を拝見しながら
ダンナとオーーーとかワーーーとか感動、
芸術作品とその作り手を同時に目前にするという
機会はそう滅多にあるものじゃないからさ。
彼女が作っているものは主に菓子切り、水指、香合など
茶道具がメイン。そしてそこは手工芸、お値段も
ひとつひとつかなりするので、、茶道というのはこれまた
奥が深いというか本格的に足をつっこむと無限に莫大な
資金のかかる世界なんだろうな、、と、
なにげに中高エセ茶道部員(※クーラーのきいてる茶室が気に入ってたため)
だった遠い日などをなつかしく思い出す。(※とりあえず正座ほぼできない)
個人的にひと際惚れ惚れしたのは「虫」シリーズ。
本物の虫は大苦手なのだが、太古の昔から虫が
芸術、とりわけ造形の表現手段として使われてると
そのフォルムにグっときてしまうのだなぜなのか。???
そして常に金属に向き合っている歩さん、
彼女の「金属錆」の性質の魅力談義はとりわけおもしろかった。
普段「サビ」ってあまりいい印象ではないのだけど、
芸術性のレベルになるとその金属がこれからどう錆びるか、
どのように錆びさせるか、どんな色味を出せるかが、
作品の高度な味わいを演出するためのテクニックの
ひとつとなるらしいのである。深いっ!
それにつけても普段素人には縁遠いプロのアジト、
一歩足を踏み入れると、そこは現世から
隔絶されたザ・職人世界という雰囲気がむんむん、
ダンナも私も最初はおもわず緊張、、し、た、け、ど、
歩さんは想像以上に親切でフランクな女史✌✌
色々見せてくれたり教えてくれたりどうでもよい質問にも
ちゃんと答えてくれたりと、、数分後にはなんだか前から
知り合いじゃないっけ?くらいの友達の家を訪れてる
みたいな楽しい時間がびゅんびゅん流れていった。⌛
安定した社会的組織に属するのももちろんいい、
しかし職人とかアーティストの四六時中黙々と
自己と向き合い、孤独やディレンマと対峙しながら
人間の原始の欲動である表現欲によって糧を得るという
人生のスタイルはやっぱりすごくかっこよい。
北陸の厳しい冬を石油ストーブで乗り越え、夏は蚊が
ぶんぶんしててもあまり気にしないという、
もはや一種の悟り世界である。
ところでその地ローカルの興味深い人物に、
ついつい聞いてみたくなる質問、してみた。
ずばり金沢っ子の歩さんに、
「お買い物はどんなとこでする?」と聞いたら
「最近修理して使ってるお気に入りの古いヤカンを買ったのが」
select re MUGI 【セレクトリサイクルショップ ムギ】
という骨董・古道具屋?みたいなところだと言うから
翌日早速行ってみたわさー!
ら、なんか古カワイイものいっぱいあるある
期せずして惚れこんだのは
ここらへん地元のものでなくイギリスのアンティークの
お皿でしたが!ズコッ??こういうところで出会うものって
「運命の品・・・」ってかんじがしてたまらないんだよね♡
しかし実家においてきてしまったので
ざっくばらんすぎる母に割られてませんように。。?
それから別のところで九谷焼の小皿もゲット!
歩さんのアトリエで出会った銀の象嵌ペンダントは
マヨルカの聖ゲオルギウスメダイと重ねづけしたり、
たまにゴールドのチェーンに付け替えてみたりして
日本の伝統工芸を自らの一部に
昇華させちゃうムーブメントひとりで満喫中✌Forever
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