ちょうど先ごろ、バルセロナでテロが
あった時期、わたしたちもスペインにいたので
友人たちから「テロだいじょうぶ?」というような
メールをよくもらった。我々がいたのは、テロの脅威の
及ばぬようなスーパー田舎だったので、あまりピンと
来ていなかったが、8月はバカンスでバルセロナやら
スペインの大きい都市に行く人はものすごく多いし、
現にダンナの友人も同じころいたりしたので
逆に友達だいじょうぶかな??と思ったくらい。
と、そんなわけで南アフリカ、ケープタウンから
パリに帰宅した翌日の早朝にはまたしても
CDG空港へ車を走らせ、よろよろになりながら
今度はスペイン・バレンシアに向かう飛行機に乗っていた。
最近よっぽどシャルルドゴール空港ばっかりいる、、
そんな我々今回のテーマは
「世界うるるんコテコテスペイン一家のおうちでホームステイ」
いつもは二人だけでふらりと想いのままに
世界を移動するかんじの我々であるが、
今回は毎日ガッチリご家族的行事に組み込まれた。
フランスやスペインあたりって、
「人の家に泊める&泊まる」というのが当たり前のような
ところがあり、うってかわって桁外れに自由思想の私は
元来ホテルでの自由な暮らしが好きすぎて、どんなに
お金がかかろうとも普段あまり人様のお家に滞在
しないようにかなりがんばるのである、が、今回は
バレンシアからさらに車で数時間、、
ホテルもないような田舎町、、というか、
ホテル取ろうとしても
「なんでそんなことするの!」と怒られる、、
そんなかんじで自動的ホームステイである。
ステイ先は大好きなスペイン人の
友人ナタリアのご実家。
ナタリアはダンナがうちのダンナ高校からの
友人フランス男マロン(仮名)というわけで
フランスに住んでいるが、夏は毎年スペイン実家で
バカンスを過ごすのでそこに合流、
とりわけ今年はベビーが生まれたのもあって
特別な帰省というかんじ
ところでナタリアは私とダンナの間で
「ハイパー料理上手」としてかなり名をはせている
存在で、作るゴハンがなんでもいちいちおいしい
という夢のような女史なのであるが、
今回その理由がわかった。
ナタリアのママがものすごく料理上手なのである!
しかも娘と同じくらいにキャパ広くあったかくて
チャーミングな好人物、ついでにフランス語も
話せるスーパーママ!
お家に到着した途端「はるばる遠方から来た外国人」
である私のためにパエリア作りの様子を丁寧に実況中継。
驚くべきことにスペインの家庭には超巨大な
サイズから中くらいまでのパエリア鍋と、
パエリア窯があるという。
「フランスじゃこれがないから不便なのよね」
とママ。
しかもパエリアはスペイン人にとってもう
ものすごく当たり前な人生の一部的ソウルフード
であるとのこと。それは、、大阪人にとっての
たこ焼きと思ってもいいだろうか?
(こないだ大阪でタクシーの運転手さんがそうおっしゃっていたから!)
おまちかね、できあがったパエリアを
いただいて、、わかったことは、
今まで私が人生で食べてきた店のパエリアは
そんなにおいしくなかったことである。
お店のパエリアには大して愛がないが、
リアルご家庭料理上手生粋スペインママによる
パエリアは、、、もう、パエリア観ひっくり
返る味わい・愛情深さなのであった・・・
ホロっとして五臓六腑に染み渡るこのパエリアを
食べるためだけでも、、
スケジュール的にキツッキツだったけど、、
来てよかった!ほんとうに!!とダンナと
うるうるしながら抱き合ったね(´;ω;`)ウゥゥ
前菜のエビのマヨケチャップサラダも絶品。
つまるところ、どんな高いレストランよりも
世界各地おふくろの手料理というものが
いちばん確実おいしい、というのを断言できよう。
と、そんなことを思いながら
昼過ぎからもうずっと酔っぱらうことにした
スペイン、Tobarra.
ナタリア豆知識によれば、各家の窓についている
この格子、もともとは中世?とか大昔に
女性が勝手に出かけないよう閉じ込めておくため
だったのが由来らしい。↓↓奥深きスペイン、続きはまた!
PS マロン、そして父になる。ズィーン
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