日本というのはお客が店内やら飲食店
やら公共施設やら、どこにでも
「無言で入れる」という若干上からの
雰囲気がすごいのだが、お客様は神様扱いなど
特にされないフランス歴が長くなると、まずもって
挨拶なしで他人のテリトリーに入るというのは
できなくなる。どんなとこでも足を踏み入れる時は、
ボンジュール、
目が合えばボンジュール、
お店だけでなく、人気まばらな美術館などで
監視の方と目でも合おうものならすかさず
「ボンジュール(こんにちは)」
とご挨拶。
先日伺った美術館でも
監視員のマダムにご挨拶してから
ぶらりと鑑賞していたところ、
突如マダムから
「ねえ、ちょっといい?
あなたのブーツ、すごくいいわね、
どこで買ったのかおしえて??」
と話しかけられる。この手の現象は
フランス実に多く、いきなり身に着けている
ものや、スタイルを誉めるということが非常に
よくあり、さらにはどこで見つけた、買ったのか
など見ず知らずの一般市民の人から道歩いていると
質問される、といったようなシャイ率高い日本では
ほとんど起こらぬ現象が結構起きます。
時にはもっとディープな話になることなども
あり、南仏でたまたま入ったブティックでは
何人?と聞かれて日本人だと答えたら
そこのマダムの若くして亡くなった日本人の
御友人の話、その御家族の葛藤の話を涙目で
お話されてこちらも泣きそうになったり、、
さて、この日のブーツは私にしては珍しく日本で
買ったものだったで(靴に関してはヨーロッパ買い
がほとんどなのだが)そう告げたら、
「あらやだ、残念!それはまたずいぶん遠いわね笑」
なんてちょっとしたコミュニケーションで
ほっこりする、などなど一歩外に出ると他者
とのからみが少なからずあるという。
この日のミュゼ(美術館)はパリ15区
モンパルナス駅からほど近くの小道にある、
ブールデル美術館
フランスの彫刻家、アントワーヌ・ブールデル
Antoine Bourdelle (1861-1929)のアトリエ兼住まい
だった場所が現在では美術館として公開されています。
静かな住宅街に突如現れる瀟洒な異空間といったかんじ☆
18 Rue Antoine Bourdelle, 75015 Paris
ブロンズや石膏の力強いもの、数々の胸像、
繊細で小ぶりな彫刻など様々ありますが、
「瀕死のケンタウロス」など巨大な作品は
ひときわ圧倒的なダイナミックさを放つ。
大きすぎるのや、メジャーすぎるミュゼがちょっと
苦手な私にとっては個人的にとてもほどよいサイズ感。
平日の、訪れる時間帯によってはまったく誰もいない
時もよくあるので近くを通りかかったら立ち寄るのにオススメ☆
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓