若さというのは色々素晴らしくて、
「寝れるならどこでもOK!」なんて
言いながら多少愚かでも若者ならではのやる気と
スタミナで数多くのことを乗り切れたものだ。
だから若いうちに無謀なことはたくさんしておく
といい。なぜなら年とってくると「ソレハチョット」
とか「コレハムリダワ」と許容範囲狭く好き嫌いが
激しくなるし、もしまんがいちがんばって無理を
すれば惨めで悲壮感さえ漂ってしまう時があるから。
だから近頃じゃ訪れる場所はもちろんのこと、
その日寝る、すなわち宿泊する場所も
旅先の重要なチョイス事項となってくる。
我々はそうすごくラグジュアリーなことは
そんなにめざしていない、大事なのは絶対的清潔感、
防音、遮光、Wi-Fi、部屋の室温、換気、水、お湯の出など
わりと基本的、だけどややもすると軽んじられがちなこと。
長く続いた南仏・プロヴァンス旅では様々な
町や村でダンナがそれぞれ個性的で思い出深い
宿を取ってくれましたのでいろんな体験ができました。
一番最後の村、ムスティエ・サント・マリーで
宿泊した、オーナー夫妻のセンス光り輝きまくりの
お宿はすべての条件+ロケーションもコスパ的にも
ダントツに見事でした。
その名もフランスで「工場」という
意味の名前の「ラ・ファブリック」。大きな建物の中に一歩入ると、、、
なんやら天井高くて超オサレ~~!!!なインダストリアル
インテリア眩しい空間が広がっています。おいてある家具も
いちいちシンプルなのにスタイリッシュだし、室内の棚やら
椅子ひとつとっても厳しい目で選び抜かれた感がすごい。
こんな見事な建物の工事一体このフランスで誰がやってんの?!
とおもいきや、寡黙で、豊かな白髪がおもわず「南仏の宮崎駿か?」
という雰囲気の御主人が一手に引き受けたとか、、
ゲロマブすぎる才能に後光さしまくる・・
La Fabrique (ラ・ファブリック)
しかも宮崎駿似なだけに、勝手にひそかに愛をこめてご主人を
「宮さん」と呼ぶことにした日本人3名+フランス男1名。
室内床や壁のタイルからドア、インテリアすべてに
至るまで最高に非の打ちどころのない素敵っぷり。
それからこの宿の魅力は、ただセンスが
いいだけでなく、生活、滞在のしやすさ細部まで
きちんと極められていること。世界各地で色んな
宿に宿泊する機会の非常に多いダンナですが
ここは殊の外気に入ったらしくムスティエ
再訪するときまた泊まりにくると断言。
朝ご飯もおいしいパンに、バターとジャム、
ムスティエ名物のハチミツをたっぷり。
奥のキッチンにて「宮さん」が焼いてくださる目玉焼きは
愛が溢れています。
ちなみに、目玉焼き、フランス語だと
「Oeuf au plat=ウフ・オ・プラ」というのを
なぜまさかのそこ抜けてんの?というかんじで
知らなかったわてくし、、初日の朝、マダムが
ウフオプラいる?と聞いてきた時、
私は「え?ウフ・オペラ??卵のオペラ焼き??って
これまた壮大な名だわ!」と一人で勝手に勘違いしていた、、
あとあとダンナに言ったら笑われる。
ところでコーヒーを飲んでいる時、
カップなどがこれまたすごく魅力的だったので
インテリアに限らず小物チョイスも抜群だなと
ちょっと伺ったらなんとこれらすべて陶芸を
やっているここの家のお嬢さんの作品だそう。
さすが陶器の村ムスティエ育ち、、
それにしても一家でハイセンスだ!( ゚Д゚)
でも大丈夫、眩しすぎるハイセンス一家と意外な
共通点を発見しました。なんとここんちのワンちゃんの
名前が日本人ぽさ満載の「メイコ」。実はここの前に
泊まった宿のワンちゃんも名前が「ジュンコ」で
宿マダムいわく
「日本の超意地悪な女王の名前からとったの」と。
え?だれ?いじわるなジュンコいったいだれ??
そもそも日本て女王いるの?とよくわからなかった
我々でしたが、、とりあえずジュンコの次に会ったのが
メイコって!日本女子名フランスではやってる傾向??
メイコはものっっすごくやんちゃで人懐っこくとにかくいつでも
遊びたがりであまりにもかわいいので我々は皆メイコに夢中でした。
木の棒を拾っちゃ投げ拾っちゃ投げ、というプレイはもう
何十回もやったんじゃないかな?
ムスティエ行ったらまたメイコに会いにいくどー!
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