世界的美女として誉れ高き元祖旅セレブ、
といえば人生年中旅メインだったオーストリア
ハプスブルグ帝国最後の皇妃エリザベート
こと、シシー。
女子であると誰もが好きまたはちょっと
気になったことがある存在ではないかと
私は常々おもっていたりするのですが、、
そんなわけでシシー関連の書物などは
なにかと手にとってしまいます。
ある日、だいぶ前に乳、ちゃう、父が
送ってくれたエリザベート本を
つらつら再読していたら、、
本の中で冒頭描かれているシシーの訪れた
イギリスのとある島にとってもいきたくなった!!
ので、ダンナに打診、で、なんだかんだ長時間に
渡りそれについていろいろ相談&おしゃべり
していたらいつのまにかイギリス行きは流れ
「じゃあさ、そういうわけでピレネー地方に行こうか」
という想定外の旅決定。
(゚д゚)!
そうときまれば時差ぼけの時以外はこの世で
一番苦手不得意な強制ハイパー早起きして、
ヘロヨロなりながらこないだ弟がくれた
井草ワニ園
(ちょっとここもいってみたいね)
のクランベリーたっぷりグラノーラをかっこんで
空港へダッシュする。
1時間ほど飛行機に揺られ、、
初めて参ったのは
フランス南西部、ピレネー地方の
ポー (Pau)空港。
ポーって、エドガー・アラン・ポーとか
「ポーの一族」みたいで響きかわいい名前だなー
といつもおもっていたのですが、
空港着いたら速攻車借りて田舎に繰り出し好きの
ダンナはポー市内観光時間は特にとってはくれず(!)
しかも今回は日程がタイトなのですぐちかくのバスクや
スペインも立ち寄らず(!)ピレネー=アトランティック県の
歴史的地方ベアルンの方面をメインにネイチャーとか
田園の旅となりました。
さて、私にとってポーといえば、学生時代他の
大学のフランス語学科の友達の交換留学先が
ポー大学だったというのをよく聞いたりしていたのと、
あとなんといっても一番におもいつくのは、
あの太陽王ルイ14世やらマリー・アントワネット
嫁ぎ先ブルボン王朝の始祖アンリ4世の出身地
ということでしょうか。
アンリ4世といえば
イザベル・アジャーニ主演名作映画
「王妃マルゴ」で主人公マルゴと、お互い
全然好きじゃない、(パリ宮廷育ちのマルゴにとって
アンリはずいぶんと粗野な田舎者に見えてるようだった)
なんなら軽蔑してるし、くらいの勢いだけど
カトリックとプロテスタント融和など目的に
しかたなく1572年政略結婚させられる二人
という設定が印象的でした。
それにしても婚礼の寸前にはアンリを支えた
ナバラ女王である母ジャンヌ・ダルブレが
突然亡くなり、婚礼6日後にはいまだ
フランス史上悪名高きサン・バルテルミ大虐殺事件
が起こるは、自分も幽閉されるはでアンリの人生は
困難続き。しかしながら1589年にはマルゴの兄
アンリ3世が暗殺され、するとタナボタ?な流れで
王位に就くことに。ここでヴァロワ朝が終わり、
ヴェルサイユなどで大盛り上がりのブルボン王朝が
生まれるわけなのでまあなんとなくパリやら
フランス代表するみたいなイケイケ風栄華も実は
根源は目立たぬ一地方のポーとかピレネーに
つながっているなっていう。
ちなみに1599年にアンリとマルゴは正式に離婚を
しますがふたりはその後もわりといい関係を保ち、
アンリの二番目の妻は自分の母方実家メディチ家出の
マリー・ド・メディシスをプッシュしたり、
彼らの息子ルイ13世をとてもかわいがったという。
アンリは残念ながら1610年狂信的カトリック教徒
により刺殺されてしまいます。場所はいまどき
新宿駅前か?っていう勢いのいまでいう
パリ6区レ・アールのあたりだそうな。
今度からあそこいくたびアンリに祈りをささげておこう。
さて、そんなわけでダンナー的うるるんピレネー観光局チョイス、
やってきたのはこのあたりで
「フランスの最も美しい村」
認定されていて、アンリ4世の先祖や祖父
たちともゆかり深い小村
Navarrenx ナヴァランクス
オロロン川の隣にそばだつナヴァランクスは
フランスで初めて町を要塞化した都市で、
超劇的に古い砦なども残っている。
ダンナ、観光案内所で借りた懐中電灯を
頭につけ暗闇の迷路など案内してくれるが
まじでリアルにロープレ世界!
最新のゼルダの伝説!
また、このロールプレイングゲームのオープンワールド
みたいな城郭都市はヨーロッパのお遍路?こと、
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
への重要な中継点のひとつであるため
信心深い雰囲気の大人、お年寄りなどを
よく見る、気が、する。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の
シンボルといえば昔から聖ヤコブ由来でホタテ貝。
日本なら早速ホタテに顔つけてマスコットキャラクター
つくっちゃうだろうけどフランスなだけにはそれはなく、
アクセサリーなどの記念品止まりです☆
アンリ4世フォーエヴァー
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