すこぶる昭和生まれを意識したままに
平成はなんとなくすぎてゆき、
自分の名にも近しい響きがゆえ
結局親近感ありあり令和ナウ♡
さて、平成の終わり頃には
街の歴史的シンボル、ノートルダム大聖堂が
焼けてしまうという、フランスぶっちぎり
2大ブランド力を消失気味の、特にパリ。
混迷の時代ではあるけれどそれでも民の毎日は
続いていくというそんな未来が予想されましょう。
ひとまず、日本からパリに戻ったらすぐに
ノートルダム大聖堂の様子を見に行こうと思い、
時差ぼけによる超絶早起き効果を利用して
ある早朝、ダンナと家から延々朝ウォーキング。
休日だったというのもありなのか、早朝のパリは
無人すぎて、まるで世紀末映画の舞台のようでワクワク。
おそらく何世紀にもわたり、パリを歩いていると
なにげなく目に入ってくる、それがノートルダム
ですが、実に普段はそこまで意識するでもない、
それくらいこの街にとって
「圧倒的に当たり前にある存在」であっただけに
今回の火災はあまりにも想定外すぎて衝撃的でした。
名もないビル火災ではなく、あのノートルダム、ですから。
そして近づいてみればみるほど、あの焼けた日の火災シーン
を間近で見ていたらこの世の終わりかも、くらいに思った
人も多かったようにおもう。改めて見ると、
実際すごく大きいから。
それでも上の方は焼けてしまったけれど
頑丈な石造りだけにベースはしっかりと
残って全壊は避けられており、やっぱり
江戸の火事とは種類ちがうのだなとおもう。
現場は、私たちが見に行ったときは封鎖されており、
(現在は不明)ポリスがガードしていますが、
早朝すぎだけに酔っぱらった夜遊び帰りの
若者がよせばいいのにポリスを挑発したり
する場面が見られました。
ちなみに、久しぶりのフランスだったのもあり、
まるで観光客風にふたりで携帯やカメラを取り出し
写真を撮っていたら、油断がバレバレだったのか、
すぐ後ろいたにジャケットのフードをかぶったあきらかに
犯罪者オーラを発した若い男と目があいました。その
風貌からしていわゆるパリの観光地によくいる窃盗集団の
ロマまたはジプシーと呼ばれる土色の浅黒い肌タイプの人
ですが、その目つき顔つきは、まず日本あたりでは通常見ない
ような鋭さを備え、他人から金品や命だとかを奪おうという意志の
固まっている人間はきっと皆こんな顔をしているのだろうなと
改めて思わせる空恐ろしいものでした。その後、男は我々に気配に
気づかれたと知りどこかへ行ったかと思いきや、もう一度後ろを
振り返るとまたピタっと後ろを歩いていたりとこわすぎてダンナと
震えあがるもノートルダム周囲には幸いポリスが結構いたので
そちらの方に行ったら姿が消えていた。
普段私たちのライフというのは、フランスでも日本でもいわゆる
「リアルな危険」みたいなものとかなり無縁な方であるだけに
平和ボケ気味でぼんやりしていることが多いのですが、それは
ただラッキーなだけであるのでやっぱりパリのような大都市って
いうのは基本油断しちゃいけないとこだよねとダンナと今一度
ブルブルしながら話し合う。そして犯罪集団は、シャンゼリゼや
ヴェルサイユ、ノートルダムもしかり、いわゆる観光メジャー
スポットに常にいて、いつでもどこでもぼんやりした観光客を
狙っていると考えていいでしょう。いまだに財布すられたという
話を人からよく聞きます。そしてプロの手腕は実にうまい。
帰りは力尽きてバスに乗ることにし、またしても途中の道で
先ほどの男を一瞬窓越しに見かけたのですが、通り過ぎる人々を
物色する眼光と放つオーラはハンターそのものでした。とにかく、
フランスでは現金、金目のものはあんまり持っていないほうが
いいですし、自分の身は自分で守るしかないです。
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