近頃パリのあたりの交通渋滞が
本当に苦しいな!とよく思うme&danna、
ひどいときはたった10キロに1時間
かかるとか、、
あれって人生の時間の無駄遣いだよね
という話をよくしています。
だからここのところよく訪れる鹿児島とか
こないだ周ってきた青森だとか、
交通量が少なく渋滞がほぼなくて
スイスイ走れる土地に来ると
ストレスゼロで最高!!

要はあまり人の集中しない、ポピュラー
すぎないところを選んでバカンスする
のが我らには得策であろうというのが
昨今すこぶる定説で、現在滞在中の
フランス南西部ピレネーのあたりもとにかく
車がスイスイスーなのでフランス帰宅
してから久々に、
ああそうだよ、ドライブって
こんなにも楽しかったのよね!って
思い直しているナウ。どこもかしこも
緑と山で、自然の元気をいっぱいもらう。


あるとき、そんなかんじでスルスルと
車を走らせていたとき見つけたのが
(ガトー・ア・ラ・ブロッシュ・ド・シア)
という看板。
ガトー・ア・ラ・ブロッシュとは
なんだかクリスマスツリーの塔ような
おもしろい形の焼き菓子で、ピレネーの
あたりに来るとよく見かけるため

ダンナが毎回買いたいというのですが
私はあんまり食指動かず、えーいらなくない?
といって許していなかった、んだが、
この店の看板には「LE VERITABLE」(本当の)
とか「職人が作る」とか思わせぶりなキャッチコピー
が並んでいたので看板に導かれつつ好奇心に駆られ
狭い山道を登って行ってみることに、
したらそこには煙を吹いた一軒の小屋が。

煙は吹いてるけど、人気はないし、、
ボンジュール
と声をかけても、
誰もいなそう。
ダンナに「いいよ、もう行こ。。」
と言いかけたところ小屋の奥からのっそり
怖そうなおじさん現る。
「なんの用だ」
と言うのでダンナがおなじみやたら大人受けのいい
キランキランの笑顔で
「ガトー・ア・ラ・ブロッシュ買いにきました♪」
と答えたら「おいしくないぞ、しかし入んなさい」
くらいのことを言いながら小屋の中へご招待くださって
「時間あるなら今から焼いてあげよう」とおじさん。
というわけで生まれて初めてガトー・ア・ラ・ブロッシュ
メイキングシーンを見せていただきました。
おじさんはこれまたピレネーらしいかんじの、
最初はムスっとしてるけど、いったん心を
許すとめちゃんこスウィート系の方で、
ガトー焼きながらずっと話していたら
なんだかもう最後は親戚っぽくなっていた笑






アルミホイルを巻いた部分を回しながらケーキの
タネをたらして焼き付けながらまきつけていくかんじ。
私たちにも体験させてくださいましたが、
釜の炎が自分も焦げるレベルに熱くって
かなり暑い夏の時期は1分やるだけでも
猛烈にバテます。







決して大きいとはいえないこの小屋で、
まるで中世のような手法にて多いときは一日
何十個もひたすら作り続けるのだとか。
いまどきなんでも工場で機械で作られている
のが当たり前がちだからこういった手仕事で
職人さんが作るものって貴重で好きです。
お家に持って帰ってダンナと
ガトー・ア・ラ・ブロッシュティータイム。

焼いて巻いているかんじで、
いうなればフランス版バームクーヘンともいえる。

ところで、おしゃべりの最中、
「うちにはすんげーでかい怖い犬がいるんだよ」
という話になって「えー!犬好きだから見たいなー!」
といったらおじさんが帰り際
「はい、」って見せて
くれたのは4か月の子犬、パウロ。
すんげーでかくない上に激かわいくてかなりツボ。。。

なんだったか忘れちゃったけど3種類くらいの
ミックスで、友達がくれたらしくて、これ以上は
大きくならないとのことで、ちょっと私、震える
レベルのかわいさに本当にかなりデレデレなって
しまったのだが、これ以上デレデレしてたら
おじさんが「あげる」くらいのこと言ってくれて
しまうかもしれない、、なぜならここは人情の土地
ピレネーだけに、、と思って心を鬼にして、
名残惜しいけどその場を去ったのでした。

ああパウロ!
弱気な目線とか、本当にかわいかったなー
いまでもパウロのことをよく考える。
ちなみにおじさんの名前はフランシスさん!
「またピレネー来たら遊びにきなさい」って
言ってたからパウロ見に来たい(*´Д`)

Le Gâteau à la broche de Sia
Hameau de Sia
65120 LUZ-SAINT-SAUVEUR
05.62.92.49.34
