古い城や洋館に猛烈な憧れをもちつつ、
だけど引っ越すなら新築だよな、という
相反する心を持つわたくしという女。
異国情緒あふれる異人館のメッカと
いわれる兵庫県・神戸を初訪問!
神戸は「横浜」と同じでやたら独立した
響きをもっているからハマヨコがそういえば
神奈川県だったと意識するのが遅れるように、
ここも兵庫県に属するということに気づくのに
少し遅れます。
この日もひどく蒸して暑い日でございましたが
今日はなんとしても神戸に行かねば
と心に決め、北野の坂をひーこらいいながら
登って旧シャープ住宅、またの名を
(もえぎのやかた)
へ赴きました。
少女漫画的乙女情緒としては
重厚系バロックよりもコロニアル感
あふれる様式の方が好みです。






1903年にアメリカ総領事ハンター・シャープ氏の
邸宅として建てられ、その後幾人かの外国人が
住んだ後1944年からは元神戸電鉄社長の小林秀雄さん
一家が住んでいらしたのだそうです。
神戸は震災もありましたし、老朽化とか固定資産税とか
いろいろあっただろうけど古い美しいものをここまで
生き残してくれるのはただただ素晴らしい。
それにつけても昔の外国人の家というのは、
どこにおいても徹底的に外国風でいいとおもう。
高い天井や大きな窓、ところどころに配される
幾何学模様や凝った暖炉のマントルピース、
乙女の憧憬をぎゅっと凝縮したような空間である。
ちなみにすでに異人である外国人男子のダンナは
日本の簡素な武家屋敷とかのほうが断然いいという。
もうこればかりは好みの違いでしかないっていうか。












