昔から個人的に、フランスの歴代王様の
なかでもカペー朝のルイ9世 Louis IX
(1214年4月25日 – 1270年8月25日)のことが
結構好き、というか意識しているかも、
というのはなぜならイル=ド=フランスの
あたりでちょっといいなと感じる歴史的エリアに
いくと大体必ずルイ9世ゆかりの地だったりするし、
なにより彼の通称はSaint-Louis(サン=ルイ)こと
聖王ルイなだけになかなか悪くない治世を行ったよう
でもあるから。ながらくフランス王の城であった
パリの東方にあるヴァンセンヌ城ももちろんそのひとつ。
ルイ9世はこの地より第8回十字軍を出発させたと
いわれている。ただ十字軍参加は個人的にあんまり
やらなきゃよかったんじゃないかと思うわけだが
まあその時代のストリーム的に外せなかったとか
いろいろあるとはおもうから仕方ない。時代時代に
よって人間には「こうしなきゃ、ああしなきゃ」
というのがあるよなとおもう。でもそれらのことの
なかには真実とそうでないことが玉石混交だから
「本当に大事なこと」のみを冷静に抽出できたら
それでいいと私なんかは毎日考える。
そうあるためには情報などが多すぎるのも好きじゃないから
重要事項はいつも絞るようにしたりなんかして。
さて、ヴァンセンヌ城ですが、後にヴェルサイユ宮殿が
王家のメインになってからは段々忘れ去られていったようで、
一時は工場、刑務所、処刑場などの役割も
果たしたもよう。今はガラーーーンとした巨大な空間の
ひろがるシンプルな場所。城門の前にあるブランジュリー
はなかなか気前のよいお店ででっかいタルトやトロペジエンヌ
があるので買い出しやら散歩帰りにお茶していったりします。
ちなみに同じく城、昨日は我々に縁の深い沖縄の
首里城が 焼けてしまったニュースにだいぶ衝撃をうけた。
ノートルダムといい、首里城といい、物質的な
ものは永遠でなく、万物は流転。諸行無常の響きあり。
これから先、さらに今まで「当たり前だった、当たり前にあった」
ことが個人レベル、社会レベルでどんどんなくなり変わりゆく
だろうからすこやかに心と環境準備はいつもしておきたい。
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