親や周りの人にいってもいまだに
「またまたそんなこと言っちゃって夢でも見たのね」
くらいにしか扱われないけども
すごく小さい子供の時、あきらかに
鬼を見たな、という記憶がすごくある。
とある外国に住んでいた時で、普段は兄と
子供部屋で寝ていたがその晩は両親の寝室で親と
一緒に寝ていて、夜中に牛がたくさん出てくる夢を
見てその後一瞬ふと目が覚めベッドの前方を見たら
黄色の髪の毛に痩せた体つきの緑の鬼がダンスっぽく
もある滑稽な動きをしながらこっちを見ていた。
鬼は別段自分に危害を加えるようでもなく、しばし
見てたら子供部屋の方に行ってしまったから兄のことが
やや心配だったが元来物静かなファンタジーチャイルド
だったのでそれといってアクションを起こさずまた
寝ちゃった、という濃厚な記憶。
誰も信じないけど。そのおかげで今でも緑色の鬼には
ちょっとしたシンパシーを感じなくもなくて
こないだ京都の祇園中心地に建つ建仁寺にて
俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を見た時も
緑の鬼さんのことを思った。元気かな?
屏風図、入口にあるのはレプリカで、
奥のお部屋にはガラス張りの本物があった、はず。
座ってずっと眺めるゴージャスな時間、、
この絵はあまりにも有名だから今まで
何回も目にしたことがあったけど、
俵屋宗達の名前は日本史勉強中のダンナによって
今回うなるほどすりこまれる。
桃山から江戸時代にかけて活躍した絵師。
日本史がわかってくると京都歩きはとんでもなく
クオリティ上がって楽しいものになるのだなあ、
と外国人夫によって今更目覚める日本人妻。
また、風神雷神図屛風と並ぶ建仁寺の見どころは
海北友松によって桃山時代に描かれた「雲龍図」
と、法堂の天井一面に広がる小泉淳作による圧倒的
迫力の双龍図。イタリアやらヨーロッパの教会だと
天井に天使がいっぱいのフレスコ画などが多いけど
日本のお寺は圧倒的に龍!!だから日本魂にとっての
天使はより自然の象徴に近い龍的なものかも。
外国って、言葉もちがえば文化も、ビジュアルも、
見えないものの見え方も異なるのだなとよく思う。
それから建仁寺の塔頭寺院のひとつは狛犬ならぬ
狛虎が守っていて虎好きにはたまらない!
大昔たしか座禅を組みにきたこともある
建仁寺、わりと敷地が広めなので個人的に
禅ディズニーワールド的な趣があるなと思う。
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