日本国内の様々な空港を使ってみるのですが、
島根県の出雲空港は立地や使い勝手がとても
便利。出雲大社、県庁所在地の松江、その他
いろんな場所に非常にアクセスしやすいのだ。
ちなみに日本の空港の名前はたまに愉快で
「米子鬼太郎空港」とか「岡山桃太郎空港」とか
出雲も「出雲縁結び空港」となっていたり二度見ならぬ、
おもわず二度聞き二度言いしてしまうネーミングで
その地の特色押しに励んでいるもよう。
さて、出雲空港から車でそう遠くもない
平田という町には
というノスタルジックな昔の風情を残した
街並みがあるという。me&danna、熱狂的
クラシカルジャパンのファンであるためこれは
スルーできない。しかし車でたどり着いてみると、、
ナビつけててもいまいちどこだかよくわからない、、
が、最終的に目を凝らして古めかしい川沿いの通りを
ついに発見。街道をそぞろあるくと玄関先に綿花を飾った
建物が並んでいた。なぜならここは、かつて木綿栽培と
それらの交易のために川沿いが商いの船の往来で
栄えた木綿街道だ・か・ら。
偶然のぞいてみた明治創業の醤油の蔵元
では気さくなオーナーさんが話しかけてきて、
ファンキーな会話を織り交ぜつつお醤油の説明や
テイスティングをさせてくださった。
ここで購入した「再仕込み醤油」ことさいしこみ醤油は
質感、味も風味も本気でめちゃうま。今では私たちの最大の
お気に入りのお醤油で今後醤油はいつもこれにしたい勢い。
白ゴハンのお供にうってつけの醤油こうじも
マストアイテム。
お醤油の愛すクリームもあったので
その場でいただく。職人さんの愛がつまった
逸品の数々、こういうものがやっぱり好き。
早く食べたいからってピンぼけしてるし笑
街道の端っこにある、悪縁を断ち切るという
宇美神社ではこの地特有の「平田一式飾り」なる
お茶碗などでできたお人形が所々に
置かれている。人型になり命を吹き込まれる
箸置きや茶碗たち、ちょっとしたファンタジー。
それにしてもなぜダンナにこんなポーズをさせたのだろう?
遠い記憶・・
ちかくのお菓子屋さんでロールケーキを買う。
島根ではすごくしょっちゅうロールケーキと
シフォンケーキを買ってはお家でさかんに
ダンナとティータイムをしたものだ。
ティーカッププードルならぬ、ティータイム夫婦
後半は創業から300年以上続く
にお邪魔。ここでも年齢よりやたら瑞々しく
若々しく見えておもわず「ショウガ王子、、」
と呼んでしまったオーナーさんや店の方が
すこぶるご親切に名物の生姜糖の解説をしてくださった。
地元出西でとれる生姜の搾り汁と砂糖を煮詰めて作った
素朴で繊細、ほんのりピリっとジンジャー風味が品良く
味わい深い砂糖菓子がこれまたもうおいしいのなんのって!
お茶請けにもオススメすぎる。初めて口に含んだときは
ダンナとそのうまさにびっくりして試食のものを何度も
いただいてしまった。
しかも商品自体のお値段もなかなかのプリティプライス、、
実際にお話しうかがうと、あんまり手広くビジネスしちゃおう
というようなことはさほど考えないとかで、ほそぼそとしかし
しっかり丁寧に長く営んでいけたらいいなというようなニュアンスの
ことをおっしゃっていらして改めて出雲的思考かっこいいなと思った。
現代日本は、一見どこも全体に同じように見えるけれど、
掘り下げていくと気候や風土や歴史のバックグラウンドによって
それぞれの独自の土地や地方の感じ方、伝統、物事や進化のやり方
など微妙な差異や特色が発見できて実に興味深い。
その後、ランチはトラットリア814という生姜本舗の
お向かいにあるオサレなイタリアンレストランに行こうと
はりきっていたのだが、なんと閑散としてあまり人がこない
場所だと思っていたのにまさかの予約満席にて行けずじまい。
実際、出雲滞在中にダンナとよく話題にあがったのは、どうにも
イズモワゼルたちは土日のお出かけが結構好きのようだということ。
よって土日は行きたいお店が必ず満席でなかなか予約とれない
事態がよくおこったため途中から「土日要注意」は私たちの間で
共通の合言葉となった。そんなこんなで
仕方なくたまたま見つけたローダンラーメンで味噌ラーメン
食べて木綿街道の白昼夢にふんわり包まれ帰宅したのだった。
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓