前の晩にリクエストしておくと翌朝ちゃんと
ホットケーキを焼いてから起こしてくれるダンナ。
たまにバナナやチョコレートまで練りこむという
ハイレベル技も披露。
うちのダンナはよくホットケーキ焼くダンナだ。
ついでにうえにかけるのはシロップではなく
ジャムの国フランスから来ているわりに日本の
アヲハタジャム!ダンナはこれが殊の外気に入ってしまい
絶賛全種類お試し中、しかも2日で一瓶食べてしまう。
おそるべき消費量!
そんなこんなで一緒になってカロリー高めのものばかり
食べてるかわりに私の微々たるこだわり、
飲み物は徹底的にお茶。
しかもデトックスしそうな健康そう系。
こないだ島根でゲットした深山茶は
笹、よもぎ、びわ、どくだみ、すぎな、くわ、柿
の成分たっぷりで毒出しすごいのか?これ飲むとやたら
トイレ近くなるからまちがってもパリで外出する前とかに
飲んだらまずいなぜならパリは日本みたいにどこにでも
トイレがあるなんて夢みたいな恵まれた町じゃ決して
ないからだから私は日本にいるときって日本にいる喜び
すべてを毎日享受してるんだなという深い幸福感によく浸る。
ある日の京都、東山。霊山本廟 親鸞聖人御廟を
訪ねてみたり、風情溢れる「ねねの道」をぷらりと散策したり。
「ねね様」とは言わずと知れた豊臣秀吉の正室北政所のこと。
このあたりにはしだれ桜でも名高い
ねね様が秀吉を弔うために建てた高台寺や、
その向かいには彼女が晩年隠棲した圓徳院などがあるため
非常にねねカラーの濃いストリート。庶民から天下人に
までなっていく女好きの夫秀吉をしっかり見守り
最後まで支えたねね様、ダンナとねね様について
語らいながらも、そういえばねね様に関しては
なにかと悪い事書かれているのを見たことがないので
なかなかにハートが大きい方だったのであろうね
なんて話をする。それからこの高台寺のある
ストリートでもうひとつ印象深かったのは
御陵衛士屯所跡。
御陵衛士(ごりょうえじ)というのは新選組と
対立した、孝明天皇の陵を守るための組織で
またの名を高台寺党とも呼ばれたグループ、
その根城だったのがここである。
御陵衛士の伊東甲子太郎(かしたろう)という人は
水戸学を修め文武両道秀でたデキル男だったにも
かかわらず新選組との思想の違いによる内部抗争により
最終的に暗殺されるのだが、それがあの今まで名前を
何度も聞いてたわりに全然理解できてなかった
流れ的に、最初は近藤勇からちょっと話しがあるんだけど
みたいなかんじである晩酒宴に呼びだされ、
なんやかんやあるけども、一応はいいかんじに話し合い
できたんじゃないかな?というふうなおそらくほんのり
ホロ酔い気分でひとり飲み会帰りの夜道を帰宅中、
何も疑いももってなかったであろう状況で前もって
待ち伏せしていた新選組隊士に突然襲われ斬殺される
残忍な手口による死に様だったという。
しかもその死体をわざとおとりにして命を張って引き取りに
きた高台寺党の仲間も次々と惨殺という卑劣さ。
不公平というかルール違反というか、人間や動物が無念や
憎悪の怨恨のなかで人生を終えるのは良くないとおもうから
すごくないなと思う遣り口である。
ちなみに伊東甲子太郎が住んでいたのはこの祇園のほうに
ある高台寺近くのほうだったとおもうが飲んだ帰り道、
殺害され死体が置かれた現場は油小路七条の辻。
今でいう京都駅近くの静かな住宅街の一角、本光寺
というお寺の前で、この油小路七条から祇園まで距離は
かなりあるから(自分だって基本バスという距離感)電灯も
ない時代にこの道を徒歩で一人で帰ろうとしていたとする
ならよっぽどなかなかに大胆というか本当に心から用心
していないというか何も疑いもなかったのだろうかなと
感じる。そんないろんなことを考えながら、
何度も本光寺の前を通りかかるたびに甲子太郎のことを
想う今日この頃。歴史を知るほど京都探訪は奥深くなる。
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