立ち位置的になんというか、日本でいう
皇室ジャーナリスト酒井 美意子のフランス版?
みたいなかんじ?と私は勝手に思っている
ステファヌ・ベルヌというヨーロッパのロイヤル
オタクのジャーナリスト・テレビ司会者が
ナビゲートする”Secrets d’Histoire”なる王室・貴族関連の
歴史ドキュメンタリー番組をまあまあたまに見るのだが、
数週間前くらいに偶然見たら
ジョセフィン・ベイカー Josephine Baker
という、「黒いヴィーナス」の異名をもつ
アメリカ出身の黒人スターの特集だったので
特にロイヤルではないのになぜジョセフィン特集
してるのかな?と思ったらたぶん彼女がモナコ公妃
グレース・ケリーと交友があったりフランスの
お城に住んでいたからというのが関係ありそうで、
わりと興味深く番組を見た。ジョセフィンは
アメリカのセントルイス出身の歌手で女優で
ダンサー。ファッションのヒストリーブックなどに
よく出る人で、私にとってはかなり若いころに
見たこのバナナの腰みの写真が鮮烈な人物。
肌がわりと白いのはアフリカ系アメリカ人の母親と
ユダヤ系スペイン人の父を持つからだと最近知った。
いずれにせよ今よりもっと偏見の強かった1906年
生まれのアメリカ人としてはかなり差別に苦しんだ
ようで、ヨーロッパの方が居心地がよかったのかもしれない。
当時旋風を巻き起こしたであろうバナナの衣装も
なかなかにぶっ飛んでいるが、生き方もいい意味で
センセーショナルな人で、結婚6回、フランスの
お城買ってみる、世界中からさまざまな人種の孤児
12人を養子にする、公民権運動参加する、
どうにも経済観念いまいちなのかわりとよく
金銭問題にぶち当たる、あと一番好きな逸話は
ヒョウ飼ってた、などなど人生いっぱいいっぱい
色々チャレンジした方という印象がある。
ああ、わたしもその心意気みならわなきゃ!
それで、よく番組の中で出てきたのがジョセフィンの
住んでいたChâteau des Milandes ミランド城という
お城なのですが、フランスのどこらへんにあるとか
重要部分がっつり聞き逃して適当にテレビ流しながら
「ジョセフィンの城って一体どんなとこだろ?」
と漠然と思っていたのだ。
そしたらなんとー、
前回の記事でオススメしたぶらり旅先ペリゴール地方
のマダムに「ここらへんおもしろい観光地ありますか?」
と周辺情報お聞きした折、色々挙げながら、途中で
「うーん、そうねえ、あと、そこの手前の道路まっすぐいくと
ジョセフィン・ベイカーの住んでたお城なんかもあるわよ」
とさらりと教えてもらってびっくら仰天!
じょ!せ!ふぃ!ん!のしろーーー??!!
意図0%すぎだのに、うっかり希望地に来ている
引き寄せ能力がこの日も全開。一文にもなっちゃ
いないが私の引き寄せ能力ったら勝手にいつもスゴイ。
ちょっともう、車出しちゃってプリーズ!!
とダンナに涙のリクエスト
きたーー!
ミランド城、こんなところにあったのか。。
といってもこの日のフランス、まだロックダウン完全
解除前だったので開館はしておらず、外から眺めるのみ。
でも土地の感じが想像以上に静かで穏やかで、自然の
中にどっぷり浸かった周辺の雰囲気や人口の超少なそうな
村の周り見渡しながら、とてつもない波乱の20世紀を
生きたジョセフィンがどんな景色のところでどんな空気に
包まれながら生活していたのかが感じられてとてもよかった。
下はお借りしたミランド城の写真↓
ちなみにフランスでもそこそこメジャーな
ジョセフィン・ベイカー、フランス語発音では
「ジョゼフィーヌ・バケル」と言うのがなんだか
ちょっと化ける風でおもしろくてちょいちょい
ダンナにバケールバケール言うからダンナもおのずと
ジョセフィンのことを知る仕組み。
(二人にしか通用しない言語でしか会話してない夫婦)
それからまた車を走らせると今度は
ベナック・エ・カズナックの
Château de Beynacベナック城が見えてきた。
もう本当にともかくこのあたりはお城がたくさん
ありすぎて城好きには楽しすぎの毎日!!
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓