なんと!もう7月?!
ついに7か月、こんなに長期間日本の土を
踏んでいないのは新記録に近いレベルかもしれない。
と、同時に、去年ほとんどの時をかたくなに日本で
過ごすことにしていたのは私たちにとって本当に
素晴らしい選択だったと改めて思う。
京都や島根や福岡や北海道、今までいつか
住んでみたいと思っていた地に長期滞在
しながら、毎日その土地の空気を感じて、
それはもう濃くておもしろおかしい日々だった。
とりわけ強く印象に残ってるのは、ダンナの
日本史猛勉強コースにつきあって、とにかく
ほとんど知らなかった(というか興味がなかった)
日本史を深く掘り下げた事。日本史がわかると、
日本にいるのが倍楽しくなるのはちょっと間違いない。
(フランスもフランス史わかった方が楽しい)
ある日のパリ、ダンナと散歩していたら
13世紀モンゴルの帝王チンギス=ハンの広告発見!
去年福岡にいた時に「元寇防塁」とか
「蒙古襲来」ネタがよくあがったので
「おー、チンギスハン、なつかしいね!」
と言ったら、ダンナが遠い目をしながら
「ああ、義経ですね~」
とつぶやいた。エルビス・プレスリーは
実は生きていたならぬ、
が結構好きらしいダンナ、
外人なのになにかと感覚が渋めだね。
そんな渋めチョイスまっしぐらのダンナは
近頃のブックチョイスも渋い渋い。
私が死んでも手に取らないような
日本の歴史小説を大量に購入してくるのだ。
(去年帰宅の時買い込んどいて正解!)
色々薦めてくれて、すごい楽しいから
読んでみてよ!とよく言われるけど
まあまあわりと断ってしまっているが、
「この本だけは去年の僕たちの日本滞在を
思い出せて絶対おもしろいから読んで!!」
と、半ば強制的に渡されたのが
う・・侍の話、、見るからに渋すぎるし部厚い!
しかも上下巻??
と、最初はなかなかたじろいだがもう仕方ない、
いざ、読み始めてみましたら、、さわりの部分は
一瞬なんだろう?というかんじだったものの、
物語の油がのってくるとこれがグイグイ引き込ま
れるおもしろさで、同時に結構物悲しくて夜ごと
オイオイ泣いてしまった。
大阪の、訪れるとよく散策するあたりの土地の
話から始まり、京都の新選組の、私たちががっつり
毎日歩いていたエリアが出ていたり、最後の函館戦争も
まさしく去年見てきた場所だったり、そして何よりも、
武士の世界のズブズブの理不尽や不条理と残酷がたっぷり
描かれている中で、でもなぜだかこの時代にそぐわぬ
「大好き」というワードが頻発したりするあたりに
つまるところ人が誰かを心の底から慕っているとか、
大好きである、ということは、人間が生きる上での
何よりのコア部分の精神の支柱なのかもしれないなと
思ったし、浅田次郎のストーリテリングはやっぱり
読ませる力がハンパないなあーと目を腫らし鼻水たらし
ながら何回も思った。
それから、主人公の吉村貫一郎は南部藩の脱藩浪士で、
口癖は「おもさげながんす」、すいません、
かたじけない、みたいなニュアンスの東北弁で、
ダンナと挨拶代わりに大流行&盛岡藩の歴史
たどる日本トリップを今度しようと盛り上がった。
今はまだ、いつ行けるのかはわからぬのだが。
さて、下の写真はダリが「シーッ」ってしてる
ウォールアートの左隣の教会
Notre-Dame-des-Blancs-Manteaux
武士の世界のことに思いをはせつつ
フランスの教会でしっぽりしたり、
いろいろあってもそれでも便利で恵まれた
世界に生きていて毎日ありがたいこととおもう。
&ある人物からのソウル土産の韓国海苔がまじでうれしすぎた件
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