時が過ぎるのが高速すぎて本当に
驚くしかない毎日、
このままではもうあっというまに
今年が終わってしまうんじゃあないのと
ダンナと語る今日この頃。
もうきづけばそれは先々週のある日、、
友達とランチの約束でサンジェルマン・デ・プレに
行ったらとてつもない人混みと進めないらしき車と
ポリスで道が大混雑。
テロとデモの国ですから
ああ、今日もテロかデモなのかな?くらいに
思ってて友達がポリスにお尋ねしたら
「ムッシュ・ベルモンドのお葬式ですよ」
とのことで、なるほどそれでサンジェルマンデプレ
教会周りの沿道にお見送りの方々がわんさか
いらっしゃったのか。
下はお借りした写真↓お葬式風景こんなかんじだったようです。
2021年9月6日に88才で亡くなった
ジャン=ポール・ベルモンドはフランスの
最後の黄金期大スターかもしれない。
(残るはアラン・ドロン、C・ドヌーヴくらい)
私の10代、20代はもうヌーヴェルヴァーグ
映画一色みたいなかんじで来る日も来る日も古い
フランス映画ばっかり見て過ごしていましたので
ベルモンドもなかなかおなじみの俳優さんなのですが、
しかしいかんせん顔が全く好みでなかったので特別視は
一回もしたことがなく、なんか軽めで元気いっぱいなかんじの
男だよなという程度の印象なのですが、改めて亡くなってから
ドキュメンタリーや昔のインタビューなど見直すと安定した
機嫌の良さに笑顔絶やさずすこぶる「いいやつそう」な人
であった。おそらくこれは彼の育ちの良さから来ている
ものだったかもしれない。
お亡くなりになってからベルモンド映画が
テレビで結構流れているので久しぶりに
ゴダールの「気狂いピエロ」を見直してみた。
何回も見てるはずなのに、あれー、そんな話
だったっけ、昔の南仏わびしいな、
なかなかザックリした設定だな、今ならこれ
人種差別で炎上するな、とかベルモンド実は
意外とかっこいいじゃん、など新たな気づきが多い。
アンナ・カリーナも2019年に亡くなったけど
ゴダールと組んでた頃は本当に激カワ。
ベルモンド主演映画で考えられないレベルに
何回も繰り返し見ていたのは
わりと珍しくカトリーヌ・ドヌーヴと共演の
トリュフォー監督作『暗くなるまでこの恋を』。
ドヌーヴの美しさと悪女ぷりがとにかく素敵。
(のちにアンジェリーナ・ジョリーとバンデラスで
リメイクありましたがちょっと違う。)
ちなみにベルモンドはヌーヴェルヴァーグ以降
は「アクション野郎」、みたいな方向性に向かって
しまってなんだかあまりピンとこない出演作が
多いのでわりとノーチェックなのですが、
サンジェルマンデプレのお葬式の日にうっかり
ズボンはき忘れたのかひどく変わった様子の
ムッシューがいるのが気になって
写真とか撮ってみた↓
ら、これは後で調べたら
ベルモンドの出てる映画のオマージュだったらしい。
ル・ギニューロというタイトルだろうか?
なにげに仏ネットフリックスにありましたので
とりあえず見てみた。内容はかなり退屈めで
面白いとはいえませんが、ある瞬間!突然!
息を呑んだ!
というのはヘリコプターでベネツィア上空
ぶらさっがてるシーンなんだけど、
ベルモンドという人はアクション野郎であると
同時にスタントなしで自分でアクションシーンこなすので
有名な人で、どうやらこれ本気で自分でぶらさがって
しまっているらしくて何回か停止しながら確認したけど
本気でこの高さ自分でかなりの時間ぶらさがってて、
何がすごいって、私は懸垂3秒とかしかもたないから
ベルモンドの果てしない懸垂力にちょっと大幅に感動。
懸垂、本気で大変だから!
やらせてるスタッフも保険関連も大変なことだろうし、
でもわりと笑顔でこういうアクションを「俺やるわ」
と言ってやってしまうチャレンジャーかつ明るい
ベルモンドがもういろいろすごいなって心から
尊敬して好きになった瞬間。
ベルモンドを一言で表すと、
「素直に明るく人生楽しむ、でOK」
ちなみにこの日のランチは蕎麦専門店
でゴマソバでした。
日本に帰宅してなさすぎてパリの和食に
素直に感動する自分がいてすごくベルモンド。
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓