老後はどこでどんなふうに過ごしたい??
とか、最後死ぬならどこがいい??
という話をすごくよくするのは私たちが
外国在住国籍ミックス夫婦だからというのも
大きいだろうか。
(といってもダンナはガチ仏在住仏人だが)
パリ東部の魂休息所ペール・ラシェーズ墓地を
散策しながらダンナとそんな色々を語る。
私個人的には異境で客死みたいのは避けたいのよね、
というのはいつも言ってて今のとこ死ぬのは祖国
日本希望である。あとはダンナと互いの死後に
どこでどう落ち合うか?というのもよく話し合う。
たぶんなんだけど日ごろからここまで念と思いで
やってきてるライフスタイルだけに基本的に
お互いちゃんと生前に念じたり待ち合わせ場所
決めれば大丈夫じゃない??ところで
三途の川ってわかる?欧米には
ないかもだけど日本概念だと三途っていう
川的なものがあるらしいのでまんがいちその
手前のあたりで待ち合わせとなるかも。
あとふたりで最近打ち立てた目標は、死ぬときは
「良きエネルギー」として消え、すっきり成仏するのが
理想であるから生きている間にこうしたいなと思うことを
実行し、自分の心の具合が悪くなるものや人には関わずらず
好きなことをしっかりおこないネガティブ要素残さず後悔なく
できるかぎり生ききっておくのが大事であろうなどなどなどetc,etc,,
死後の話題も全くつきないものである(*´Д`)
そうして語らいながらやってきたのは
フランスの美空ひばりこと、
エディット・ピアフのお墓!フラワー感派手め。
数人のファンがじんわり携帯で「愛の賛歌」を
流して聞いておられた。
ペールラシェーズは、フランス代表または
フランスで亡くなった外国の有名人文化人の
お墓がもりだくさんである。アメリカンロック、
ドアーズのジム・モリソンとショパンの
お墓も見たかったけどなかなかに巨大なる
敷地なので歩き疲れこの日はパス、、
でも大丈夫、大本命のアイルランド出身退廃詩人
にして1900年パリで客死した
オスカー・ワイルドのお墓はお参りでけた。
「あったーこれがワイルドのお墓か~」
と言ったらダンナが
「オスカーワイルドてエジプト人なの?」
と言い出すレベルになんかエキゾチックムード
ぷんぷんな墓石である。ジェイコブ・エプスタイン
という彫刻家よるものらしいがなんでこういう
デザイン方向性なのかはよくわからない。
ダンナも
「これ日本だったら墓石として目立ちすぎますね」
とやんわりコメント。けど、とにかくここ↓
「えっとちなみに、ワイルドってエジプト人とか
じゃないからね、全然アイリッシュだから。
ていうか前さーわざわざアイルランド行って
ワイルドの通ったダブリンのトリニティカレッジ
行ったじゃん?
図書館で世界一美しいっていう伝説の
『ケルズの書』とかみたじゃん、、?
おぼえてない??」
と聞いたら
「うーん、、あったかもたぶん・・」とのこと。↓
愛と叡智とワイルド☆ダブリン観光トリニティ・カレッジでケルズの書
うちのダンナというのはいつも世界を巡りすぎて
大体の物事の記憶が驚くほどあいまいなのである。
だからこのブログは、この日この時、その時
歴史は動いたならぬ色々こんなんありましたからね、
というme&dannaの事実と証拠を後々確認する
ために記録しているようなものといえよう。
さて、ワイルド。多感なる学生時代、私は日々
非常にワイルドの思想や反逆的生き様に耽溺
しては心の支えとしたものである。
表面上楽しそうに見えたところで私もゆくゆくは
ワイルドのように孤独な唯美主義者として
世間に理解されないまま生きていくのだわ、、
くらいにその頃は思ってたのだけどまあ今では
すこぶるゆるめな平和的主婦となりこれはこれで
かなり想定外に幸福であろう。
幸福といえば、ワイルドの作品は実は私のなかで
幼少期からなじみ深いもので、『幸福な王子』
という子供向けにアレンジされている童話があり
文字もわからぬ頃から何度も母に読み聞かせを
オーダーしては主人公のツバメの死やら王子の
犠牲的精神がひたすらに悲しくって翌朝目が
腫れあがるほどおいおい泣いたものである。
今でもあらすじ読むだけで胸がぎゅううと
締め付けられ泣けてくるから結局のところ
40過ぎようがああいった感受性って不思議なほど
そのまま心に携えて日々生きているものなのだなあ
と改めてワイルドの異国での死のことなど思いながら
気づくほっこりアフタヌーン!
オスカー・ワイルド・フォエーバー
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