今はわからないけど、昔でいうド田舎であったろう
コルシカ島の下級貴族の出のナポレオンが、フランス
第一帝政の皇帝にまでのぼりつめたというのは世界史観点
からしても輝かしき立身出世キラキラストーリーかもしれない。
そのナポレオンが、わりと仲はいいけど年上すぎるためか子供が
できない妻のジョゼフィーヌをあえて離縁して、あえてバリバリ名門の
ハプスブルク家からハプスブルクブランドの若い嫁さんを娶りなおしたと
いうのを知った時に、ナポレオンレベルの人物でも成りあがった途端に
上昇志向ぷんぷんのブランド男になってしまうのか、、と
一抹残念な気持ちを抱いた。
もしかしてこういう世俗的な野心とか世間からの評価意識
めいた下心的なものを持たずに、現在自分が持つもので足るを
知り、冷静にスッキリした思考でいたならば彼の人生はあのまま
もう少しうまくいってたかもしれない、そしたらヨーロッパ史若干
変わってただろうとさえ思ってしまったりもする。でも人の人生
だからまあいいのだが、余計な見栄はウッカリ隙となり身を滅ぼす
かもしれないのだなあと個人的に心に刻むきっかけともなった件である。
なんて色々のあれこれを、
ナポレオンのところに嫁いだマリー・ルイーズの
肖像画を眺めながら思い出したものです。
さて、見栄とか栄華的なものとは縁遠い人生を
おくるわたくしですが、人様のゴージャスな
お宝見てうなるのはとても好き。
ウィーン王宮宝物館のコレクションはそんな欲を
満たせすぎてやまなくて本当に本当に素敵な逸品の海。
日ごろから美術・芸術品にそれほど興味を
抱かないうちのダンナさえも、これは本当に
すごいわ、と幾度もうなり、ため息の後放ったセリフは
「あの時代に渋沢栄一が西洋に来てこんなの見たら
そりゃあ驚いたことでしょうね」であった。
(栄一は1867年にパリ万国博覧会に出席して欧米文化の洗礼を受ける)
確かに、悔しいけど西洋文明というのはやっぱ
ある時点まではぶっちぎりですごい。
現在の日本と西洋どっちがいいのか?となると
別問題だけど、江戸時代とか幕末の時点ではもう
なんか欧米の進みっぷりっていうのは日本のソレ
とはだいぶレベルが違っただろうなと。
皇帝の衣装から宝石、調度品に至るまでコテッコテに
貴重すぎるハプスブルク感と秘宝堪能するのに
本気で大変おすすめ博物館でした!記録完了✌
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