パリのメトロには
トコジラミ(南京虫)が
出る、という情報を
キャッチしてから
というもの、
どんなに空いてても
席に座らないように
しだし、なおかつ
警戒を怠らないように
していたらそのことに
疲れきってしまい近頃
電車外出がものすごく
億劫になりはじめた。
(フランスのメトロは
あまり立ち乗り仕様で
ないというのもある)
もう外出は徒歩圏、、
または乗ってもメトロ
20分範囲内までに
しようかなどなど。
とはいえ電車内や街を見渡す
とみんなそんなに深く気に
している
ふうでもないのだが、、、
同時に長距離電車座席や
飲食店の椅子、空港ベンチ、
ラウンジも油断ならないが
気にする人としない人で
かなり分かれる。
私達の周りをみてると、
トコジラミ被害にあったこと
がある人はこのネタに相当敏感、
あってない人は日仏問わず
「えーやだー」「きもちわるいー」
といいながら自分には起こらない
だろうけど、といったどこか
他人事のような反応が顕著である。
だが、私としてはこれが
本当に無差別に誰にでも
起こりうるというのを
まず知っておいてもらいたい。
今月入ってから早速
パリ11区在住ダンナ
友人アパルトマンの部屋に
トコジラミ出たと聞いて
酷くおののいたのだが、後々
原因はアパルトマンのビル
全体にトコジラミ発生してた
との続報が入ったので
やっぱこれって
報道されてないだけで
地味に市民生活に
影響深刻なのでは?
とはいえここのところ
世界情勢がらみの
ニュースが大きくなりすぎて
一頃話題だったわりに
「フランス・トコジラミパニック警報」
が影をひそめてしまった。
過激派の人質になる可能性より
トコジラミ(南京虫)被害に
あう可能性の方が少なくとも
一般日本人にとって高いのは
まちがいないと思います。
とりあえず読んだ人の参考に
なるように自分の知る範囲で
情報を記しておきたい。
私自身は数年前、アルプスの
麓の一見それは普通にちゃんと
した山荘ホテルで、滞在
長めだったのでその中でも
わざわざ広めの値段高い部屋を
とった、にもかかわらず、首回り
デコルテ、腕、100か所くらい
刺され耐えがたい痒みに襲われ
皮膚はボコボコに腫れあがり
ホラー特殊メイク並みの
ビジュアルと化し、
帰宅後ももしかしたら
スーツケースにまぎれて
持ち帰ったのでは??
という恐怖からくる
精神的打撃に苛まれ続け
完全にノイローゼ状態。
(幸い持ち帰らず)
これらの被害経験のトラウマが
フランス人生ほぼナンバー1
くらいだからこれは絶対誰もが
知っておいてほしいし、
このまま世界的にトコジラミ
広がるとコロナレベル
またはそれ以上に誰もが被害に
あう可能性があると思っている。
まず、名前に「シラミ」と
ついてるがシラミ科ではない
はず、やつらは目視可能、
小さなカメムシのような姿で、
写真はえぐいのでのせないが、
私自身はビジュアル一目で
認識する訓練のため最近は
何回でも写真を見直すよう
にしている。血を吸わないと
透明だが大体が赤黒いかんじ。
要は吸血カメムシである。
なんて最悪!!
目は絶賛背けたいのだが
トコジラミのビジュアル認識
を速やかにできるとできない
とではその後の危機管理能力値
に大いに差が出てしまい、
対応が遅れると急ピッチで
被害が広がるので危険である。
というのは、昔その
被害にあったとき、初めて
白いホテルのシーツの上を
歩くやつらを何度か目撃し、
ん?なんだろう?
自然いっぱい山岳地方だけに
虫とかやっぱいるの??と
それはそれですごく嫌だけど、
ダンナはモンブラン登頂しに
いっちゃって数日留守だし、、
とりあえずフロントの人に
「ベッドに虫がいるんですが・・」
とやんわり告げたらにこやかに
「あらあらそれは困りますね、、
じゃ、あとでシーツ変える
ようにしときますね」と言われて
「オッケーグッド」みたいな
気楽なかんじの無知の極みで
全く警戒しなかったために
とてつもない悲劇とトラウマ
事故が起きたので無知でいる
のが私はもうほんといや。
なんでも事前に疑惑とか
警戒心をもちたい、こういう
経験からそういう今の自分に
なったかも。
あの時清掃係は絶対気づいて
いたはず。ホテルオーナーは
物腰柔らかな悪気のない感じの
女性で最終日に苦情交渉の末
宿泊費半額返金になったけど
あとで考えたらたとえ
あのホテルが経営難に
陥ろうとも
「南京虫大量に出ます」という
レビューを書いてあげたほうが
その後被害にあう人を
減らせたような気がする。
とりあえず、ヤツラは日中は
ベッド裏や隅に隠れていて、
(壁や床やコンセントの隙間も好きらしい)
まんがいちベッドカバーの下の
四隅などに黒や赤茶色の点々
あればアウト、
あとホテルの白いシーツに血の
線のような跡があればガチアウト。
初日にシーツに血の跡を見た時、
なにも知らなかった私はうっかり
自分が知らぬ間に切り傷したのかと
むしろ申し訳なく思っていたが
それは私の血をたらふく吸った
やつらが歩いてぬくぬくと
あじとに戻る際にできる
血のシミなのだった。
のを、だいぶ後で知る。
本当にあつかましくて最低。。
ちなみに過去にトコジラミ
被害経験がある友人は自宅
寝具カバーも全部白一択で
すぐに察知できるように
しているらしい。
確かに柄物わかりづらいから
これは結構有効対策。
ちなみにさらに厄介なのは
痒みや腫れは刺されてから
数日後に発生するので
私は初日から連日襲われまくって
いたのに爆発的症状出たのは
それこそ滞在4日目くらいから?
とかだったように記憶している。
(たまにホテルにいたダンナは
さほど被害あわずなので女性の
皮膚の方が狙われ安い可能性)
最後、飛行機でスイスからパリに
帰るころにはもう顔も首もかゆいし
パンパンにはれあがって
メンタルもボロボロ。
すなわち、重要なのは
1、2泊しかしないホテル
でやられたりした場合、
帰宅後に発症となるので
証拠が掴みにくくホテルに
訴えづらいので、ホテルの
部屋に到着してまずすぐに
ベッドを隅々までチェック
するのをすすめます。
これはもう私とダンナの
世界各地マスト習慣dayo!↓
ちなみにトコジラミ、やつらの
別名は南京虫。こっちの
方が日本の年配者とかには
ポピュラーかも?
そして戦時中っぽい差別的表現なのか?
今はニュースで名称
「南京虫」→「トコジラミ」
に統一だが、その名前的に
中国が疑われがちだけど、
実際ここ数年、
南京虫は南米、北米に
多発していたことを
しっかり理解して
おくとよい。
人はあからさまに中国人を
疑うわりにアメリカ人や
南米人をあまり疑わない
のは情報に偏りが
ある可能性。
あとヨーロッパも
フランス限定なわけが
ない。アジア全域にもいる。
アフリカも。
人間、生き物、旅行鞄、靴、
電車、飛行機、車、貨物の
船やトラックなんにでも
乗ってやってくる。
トコジラミ、
=仏語だとピュネーズ・ド・リ。
英語はベッドバグ。
ダンナと私はこいつらを
「ピュネ」と呼び近隣でキャッチ
する国際ピュネ情報は常時チェック、
どこの国のホテルで多発、
やばい、この国きをつけなきゃ、
なんていうのが今日にいたるまで
日々の日常会話である。
あと、旅行でホテル予約する時は
事前に虫、punaise、bedbugの
単語いれてレビュー検索もかける。
一言でもあったらアウト。
ちなみにひとつでも有益な
情報はないかと関連ヤフー
ニュースのコメントなども
全チェックしているが、
日本ではまだマイナーなため
トンチンカンな発言が結構
ある。本当に政府はこの
トコジラミ対処情報を教育機関を
通しておしえこんだほうがいい
レベルである。日本だと特に
漫画喫茶、ネットカフェ、
サウナに目撃多いとか。
暗さと温かさを
好むヤツラですから
おおいにありうる。
それから「フランスはやっぱり
不潔なんだ」とかいうコメント
も多い。それはあたりでも
ありハズレでもある、なぜなら
発端は「不潔」でも公共の
場に出れば一般人、富裕層、
分け隔てなく十分だれもが
どこかでヤツラをひろう
可能性があるから。
コロナ中は減ってたのに
コロナモード解除後一気に
増えたのはとにかく人間の
移動、往来が復活したため。
私やダンナは毎日必ず
風呂に入り毎日洗濯していて
定期的に衣類、室内、カバンに
ケルヒャーの高温スチームを
かけているがおそらくこれは
必ずしもフランスのスタンダード
ではないという意味でフランスは
大いに不潔だが、トコジラミの
広がり発端は「不衛生」「不潔」
だったとしてもやつらの移動方法
の柔軟性から鑑みたらそれだけ
で片付けられる単純な
ものではない、むしろ
今は「人口の集中」が怖い。
インバウンドや外国人訪日に
日本は浮かれている場合
じゃない。パリでの広がりも
観光客多すぎが原因だろう。
私の知る限り高級ホテル、
場末の安宿どちらでももれなく
被害にあえるのが特徴、
金持ちの家だろうがリュクスな
空間だろうがカラオケボックス
だろうが一匹入れば拡散は早い。
エアビーとか
人に家を貸すという行為も
これからどんどんリスク
ハードルが上がる気がする。
パリ・オリンピックに
向けてホテルの値段爆上がり
だから観光客に家を貸そうかな、
みたいなウキウキ話をまわりで
聞く度内心震えがるme&dannaがいる。。
ちなみに数日前聞いたとある
ダンナの友人の友人話では、
過去に自宅にトコジラミ発生し
ほぼ全ての駆除法を試みたが
自己対処不能に陥り最終解決は
黙って自宅の売却だったという。
売った人がいるならその
トコジラミ付きの家を買った
人もいるというのが実態。
これ聞いたら不動産を買うって
リスク高いなと改めて実感。
(ラップ風)
ちなみにヤツラは特にメスがやばく、
自分の子供とも交配して増える、
繁殖スピード早い、殲滅困難、
根絶駆除は非常に難しくその
労力は病的にハンパなく金銭的
に駆除費用も高額なので
駆除代を前もって貯金
した方がいいレベル。
保険あるなら入りたいレベル。
そしてさすが詐欺盛んなフランス、
最近ではトコジラミ駆除
業者詐欺も流行中だという。
(すべてにおいて業者選びにリスクあり)
そんなわけで単純に不潔、だけがキー
ではない。そうなるとつまるところ
清潔かつ、できるだけ物のない暮らし
を心がけたい気持のみがつよまる
のはなぜならヤツラが家にいたら
高級バッグも高価な服も家具も
カーペットもなんの意味も
なさなくなろう、
高温じゃないと駆除できない
のでひどい場合は全部焼いて
処分しかないという。
焼き捨てるくらいなら、もう
最初から持たないほうが、、
と考えはじめたらおかげで
最近前より服があんまり
欲しくない。
人間を究極の思考に導く
恐るべき敵なのだ。
(断捨離効果は高い)
とにかく敵を知り、
注意しまくり、意識を
高めるにこしたことはない。
他のコメントには
「フランスからの渡航者は
しばらく日本に入らないで欲しい」
という意見もあるが、世の中の
移動人口はフランスに住んでる
人間やフランス人ばかりではない、
世界各地からあまたの
ルートを使って大勢の人間が
常時大移動しているのを
忘れてはならない。
シャルルドゴール空港だけでも
各地から乗り換えしにやって
来てフランスからまた各地に
乗り換えながら散る人間が
一日何万人といるわけで
これを止められたのは
本当に昨今ではがんばって
コロナ最ピーク時くらい。
(人間が移動をやめていた
からトコジラミも動かず
被害件数も例年より
減っていたとか)
と同時に、かくいう私も日本に
入ってはほしくないし、万が一
まちがって自分がもっていたら
むしろ大いに空港で
足止めしてほしいレベル。
全然ウェルカム。おしえて
くれたら大感感謝レベル。
(フランスにはトコジラミ探知犬
というのが存在しているから
大量に訓練して増やしてほしいし
できたら自分も育てたいレベル)
ちなみにコロナ時期には相当
レトロでもはや入国前日に
PCR検査陰性だっつーのに
この期に及んで無意味じゃね??
財政無駄多くね?
という勢いで長時間検査やら
隔離を堂々制定していた日本
政府が今度こそもてる全実力
と精力を発揮して
トコジラミの入国を
阻止・対策してくれたら最高
だがきっとそれは不可能なの
かもしれない、結局強制的な
圧力も可能レベルでしか
作動しないという失望の予測。
そんなわけで、なんとなく
以上のことを頭の片隅に
おいてたゆまぬ警戒心と
注意意識を常にもって
未然に防げる方が増えたら
よいなと思っています。
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