ある日のナミビア、
大西洋のスケルトンコースト。
オットセイの聖地ケープクロス CAPE CROSS
にて長時間に渡りオットセイ生態観察に
励むことにしたme&danna
莫大な数のオットセイを眺めているうちに、
段々彼らの個性だとか個体差、表情、行動の
違いが掴めてくるようになる。。
ある者は言い争っているようにみえ、
いきなりガブー!
敵対してるんだろうか?
とおもいきや、カメラを
向けるこちら側にふたりつるんでガンをとばす。
こちらはじゃれあっているのかな?
とほほえましく見ていたがいきなり
歯をむきだしたりなんだり、
じゃれているのかケンカなのかは
よくわからない。しかしひとつ言えるのは
オットセイの群れ社会はかなりヒマである。
それからみんなやたらと叫ぶみたいに
鳴き続けるためなかなかにやかましい環境だ。
ある日大阪で、このパンチパーマ人形を
偶然見た時私とダンナはおもわずのけぞり吹き出した。
こ、こ、これって、、
「ナミビアのパンチ」
にそっくりじゃない???!!!と。
「ナミビアのパンチ」は産毛なのか
他のオットセイの抜け毛なのかよくわからない
パンチパーマ、しかも茶髪!のヅラのようなものを
ふわふわかぶって?私とダンナのドツボにはまって
しまったケープクロスのお笑いアイドル的存在である。
お笑いアイドルはパンチであるが、
私がこの日目を付けた個人的萌えアイドルは
ちょっとパグ顔が独特なお子様オットセイ。
ふてぶてしそうにこちらに
向ける驕慢角度視線たまらない!!
オットセイの足を際限なく観察できたのも
今回の収穫でした。
ヒレっぽいもがついているのだろうと漠然と
思っていたのだが実際はすごく長い
五本の指のような動きもするし、
よく見ると小さな爪のようなものがあり
進化の片鱗をうかがわせます。
陸の上でもたまに泳ぐかのように足で
半円を描く動きが見られる。
ここのオットセイたちは駐車場前だとか、
いたるところに寝そべり陣取っているので本当に、
かなりの至近距離まで接近することが可能ですが、
あまり近づくと威嚇態勢に入ります。基本的には
このような遊歩道から見るかたち。
人間が近づきすぎるといけないのは、それによって
興奮したり、逃げまどう大人のオットセイによって
赤ちゃんや体の小さなオットセイが踏みつぶされて
しまったり、母親とはぐれて迷子になり命を落とす
リスクがあるから。なのでくれぐれも刺激は禁物。
といってもみんな相当堂々としていて
人間にビビる様子はほぼみられない。
かといって、昔は資源の一部として
大量に殺戮されていた時期もあるので、
逆に自然保護区になった今ここにちゃんと
戻ってくれているのもありがたい話だ。
お土産として、
一部販売されているものは
毛皮で作られたキーホルダー、
オットセイオイルなどなど
ちなみに、ある瞬間私とダンナはハッとした。
というのもこのオットセイ山の下にはよくよく見ると
オットセイの屍がわりとゴロゴロしているのである。
しかしそれは砂にまみれ、踏み慣らされていて
よく目を凝らさないと見えない。
たとえばこの、皆が転がっているまん中あたり↓
誰も動じるでも避けるでもなく
その上に寝そべる。もしかしてここら一帯に
たちこめる鼻をつまむレベルの異臭の原因は
こういった死骸のせいでもあるのかも?
とダンナと話し合う。
踏まれていなければ、少し離れた沖に
流される死骸も多々あり、それは大体子オットセイのもの。
スケルトンコースト=骸骨海岸
といわれるだけに、骨がたくさん散らばる海岸は
もはや神秘を通り越して黄泉の国。
「自然淘汰」という言葉を
アフリカのあたりではよく使った。
人間も動物もこの世のものすべては
自然の一部で、生まれて、生き、死に、
骨になり朽ちる。様々な国を訪れる我々が
なぜナミビアに特別に魅せられたかといえば、
生と死という生物の根源的象徴のコントラストが
すごくクッキリしているからかもしれない。
少し疲れたら、いったん近くにある
ケープクロスロッジにてカフェタイム、
してからまた観察にもどったりとなんやかんや
貴重な体験を一日エンジョイできました。
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