でっかく顔がプリントされてるTシャツとかよく着てるし
私にとっては昔からもういかにも「スター」ってかんじ!
な人なんだけど
そこまで筋金入り大ファンというほど詳細詳しいわけでもない
デヴィッド・ボウイ氏
もともと興味を持ったきっかけは歌手としてよりも
俳優としての彼でした。
といってもあのビートたけしが有名すぎる
「戦場のメリークリスマス」ではなくって
ニコラス・ローグ監督のわりとマイナー?な
「地球に落ちてきた男」(1976)という映画を見たとき。
当時多感なティーンであった私はおっそろしく暗くて不明瞭で終始不穏な空気に
包まれたこのダークでセブンティーズな作品がひどく気に入り
なんかよくわかんないけどなにかが絶対いいにちがいないという
若者的確信を持ってビデオに録画しては何度も繰り返し見ていた。
全体にドンヨリとして物騒な雰囲気の映画だったとおもうんだけど
物語の主人公の異星人を演じるボウイの
神々しいまでに異形感のあるカリスマ性が半端なさすぎで
もうドンヨリとかがどうでもよくなった。
この映画のボウイのビジュアルはとにかくこの世を超越しすぎですごい。
とびきりアンドロジナスで、うっとりするほど美しく妖艶な細長い体に
生まれてから一度も太陽を浴びたことのないかのような青白い肌、
少々不気味な歯の並び、きわめつけは彼の発する
地球離れした不思議オーラを最大リアルに感じさせる
左右色の異なる瞳オッド・アイ。
もはや相当セクシーな宇宙人でしかないです。
微妙におっかない、、だけど、、同時に
匂い立つような色気と全身から発するなにかが果てしなくかっこいい!!と
その独特の存在感に魅かれて不思議な世界にはまりこんでいた。
まあ今ならだるすぎてわざわざ見ない映画と思うんだけど
自分の世界を探究中の人とかは見てみるとよいかもしれないかもしれなくもない。
さて、なぜに突然ボウイの思い出を語るかといえば
先日テレビでたまたまボウイのドキュメンタリーを見て改めて惚れ直したから。
例によってニコラス・ローグによる70年代宇宙人イメージから入っただけに
自分が好きなボウイの曲は60~70年代のものばっかりなんだけど
ドキュメンタリー見ていて気付いたのは彼が感動的なまでにラジカルな
チャレンジャーで実験的な変化を好みそれに躊躇なく挑戦する人であり
商業的成功やすでにできあがった自己イメージに固執せず
リスクを冒してでも表現者として進化するのをやめない強い精神力の持ち主であること。
私、そういうの、
おもわず溜息をつく。
つねに進化したいっていう欲求は心の中でいくら望んでいても
誰もが簡単に実行できることではないから。
普通の人だったら一度成功した自分のイメージを守って年を経ても
そのイメージをキープすることに執着しそうなものなんだけど
ボウイはとにかく守りに入らずどんどこ180度変わっちゃうくらい新しいことをする人であった。
技術的な向上欲も果てしなく、アルバムごとに打ち出してくる
音楽のスタイルもビジュアルイメージもがっつり変えてしまう、
ということは過去の成功でつかめたファン層を下手すると
すべて失うくらいリスクがあることを毎度やってのけるわけなんだけど、
まあ実際に失ったりバッシングされたりしたんだろうけど、
それでも自らの欲望に忠実というか、何かを失う恐れよりも
芸術家としての幅を広げて前に進むことに並々ならぬ集中力と執念を発揮し続けて
しまいにはそんなカメレオンみたいにどんどん色を変えられるという
凡人には決して真似のできない突出した生き様、姿勢、力
こそがデヴィッド・ボウイという個人の最大の個性となり
それが昔から現在まで多くの人間を魅了してやまず数多いる
ミュージションの中でも特別な存在感と輝きを放ち生きながらにして
すでに伝説になっている所以と実感するに至る。
さらに付け加えるなら極端な生き方をして若いころから相当不健康に酒やドラッグや
女や男や幻滅やいろいろやら過激に遊んだりぶっとんだ行動をとってきたであろうわりには
ある時期から意外なほどいいかんじに年を経てびっくりするほど大老けすることもなく
ヘルシーで若々しい翁になりつつあるのである。
最近のミュージックビデオでは同じくイギリス出身の、
ボウイによく似たアンドロジナス女優ティルダ・スウィントンと共演したりしているらしい。
現在70前、もうこうなると
80とか90とかしまいには100歳のボウイの動向も興味あるので
デヴィッド・ボウイがこのまま平穏に長寿を全うしますように。
ちなみに息子のダンカン・ジョーンズは映画監督。
左は機会なくて未見だけどジェイク・ギレンホールが出てる「ミッション: 8ミニッツ」
などはかなりおもしろいです☆
デヴィッド・ボウイフォーエバー 😎
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓