フランスというのは、あたりまえのことなのですが
パリだけでなく実にいろんな地方がありますからして
本当はフランスにいるうちにもっと貪欲に知らない地方や街を
率先して訪れねばならぬと常日頃から思っておるわけです。
そこで私は最近とりわけバスク地方というのに魅かれていて
これはちょっと行くしかないではないか、とある時思い立ち
夢を叶える「我が家のドラえもん」の異名をとるダンナに打診してみたところ
今月はお金も時間もないからだめぇ、とのび太(私)断られてしまった。
ドラえもんだっていつでも余裕があるわけではないのです。
うんうんそりゃそうだ。
と、
いうわけで、私のこのバスクな気分、、どこにもっていこう、、、、
と矛先を探していたとろだいぶ前のフィガロ・ジャポンにそういや載ってて
ずっと気になっていたバスク料理のレストランに行ったらどうかね!
と、
ひらめいたので早速行ってみました。
こちらのお店は
Oyez!!P’axoa
118.boulevard du Montparnasse 75014Paris
バスクは一応フランス、、とはいえスペインとまたがっていて
食がかなりスペイン寄り、というか、、ともかく全体的に相当独特の文化圏らしいのです。
それだけにじゃあスペイン気分で、ということで
店のおじさんにすすめられるままサングリアとスペインビールできゃんぱい
Bracelet:Philippe Audibert ブレスレット:フィリップ・オーディベール
お店の読み方は忘れちゃったのですが、、
たぶん「オィエ!!パショア」Oyez P’axoaとかそんな感じの
読み方だったはず、、、、バスク語らしいです。
オィエはバスク語で「ほれ」みたいな意
だったはず。
店内はこじんまりしていますがオーナーのおじさんは相当気さくです。
おじさんをひそかに隠し撮りしたなかなかいい写真を誤って消してしまったことに
今気づいて愕然、、、あーぐやじーあーー
ということでなにも隠しどれてない店内の写真はこちら
↓
それからおじさんに色々お話をうかがいつつダンナがオーダーしたのは
前菜+お店の名物だというパショアとデザートで22€のコース
前菜のテリーヌおいしすぎでした。
でもボリュームあるのでこれ一人でたべたらメインはいらなそうです。(ダンナとシェアる)
メインのパショア
あっつあつでうっすーーーいピザ生地みたいなのにチーズと子牛肉がどっぷりのっていて、、
あえての若者語でいわせてもらうと
「ヤバイ」です。
といっても日本女子一人で1枚食べるのはかなりきつそうなのですが、、、
うちのフランス男子はおもいっきり感激しながらあっというまに完食しておりました。
言われてみればいかにもうちのダンナの好きそうな結集というか。男子大盛り上がり。
ところでダンナがそんな楽しいことになっているとき
私はそんなにたくさん食べれないな、、という気分から
単品でガスパチョを申請したわけですが、、、
あえての「エビ入りガスパチョ」というおじさん自慢の一品ではあったのですが、
あとあとお会計みたらこれ一皿がなんと18€だったという、
万年学生気分の浮かれた私にはやや衝撃だったのでした。
ええと、、デニーズでオニオングラタンスープ飲んでも500~600円くらいだったよなあ、、
みたいな感覚だったもので。ということは単品料理を頼むよりはどうせ全部食べれないから
無理だわなんておもわずに最初から正直にダンナと同じ22€のコースで
ガチ頼むべきだったのだ!これから訪れる方は是非その路線で。
まあいずれにしてもこのスープだけでもかなりお腹にたまりますのは間違いないですが。
デザートはたしか、、
ガトー・バスク(バスクケーキ)だったかな、
カスタード濃い目のガレット・ド・ロワみたいなお味です。これもダンナとシェアる。
それにしてもバスク出身というオーナーのおじさんの気さく具合は終始半端なくて
自身もかなり気さくなだけに気さくな他人にメロ弱なダンナはおじさんのサービスにも
バスク料理にもすっかり夢中で感銘うけっぱなしでした。
それからおじさんにどうやってうちの店みつけたの?と聞かれたので
フィガロ・ジャポンにのってたからだよ、と言って持ってきてた雑誌の切り抜きを見せたら
なんかすごい喜んでいて、本人取材を受けたわりにできた雑誌をもらっていないらしく
日本語わからないなりに記事を見ながらほれぼれしていたので
切りぬきを差し上げたら上機嫌でつっよーーーい食後酒などごちそうしてくださりました。
オジサンサンクスまたくるよ・・・
そんなこんなで今月バスクには行けなかったけど
パリでバスク料理を堪能できたのですっかり行った気になった単純なわれわれ。
その後ほろ酔い気分でダンナとふらふらとゴジャースヘアのツーリストやら
かわいらしいパリジェンヌーなどを眺めつつ歩いていたら(米人か?)
まぶしそうに眉間にしわをよせながら至近距離を颯爽と自転車でかけぬけてゆく
とあるパリジェンヌの顔が目にとびこむ。
んあ?
あの人どっかでみたな、、と思ったら
こないだ見たブノワ・ジャコのいまいちつまらなかった映画
Au fond des bois(日本語タイトルは「肉体の森」だそうな)に出てたフランス女優さん
イジルド・ル・ベスコさんIsilde le bescoでした。
まるでエロ映画みたいなタイトルとジャケットですが
内容はそこまでそうでもないと思います。
ところで日本で実物の芸能人を見ると想像以上に顔が米粒のように小さかったり、
小柄だったり、極細だったり、ということがよくあるのですが
フランスの芸能人は生でみても大体「そのまんま」という印象がつよいのですが
颯爽自転車のイジルドさんもやはり「自然体のパリジェンヌそのもの」で
映画で見ている以上に普通の人っぽかったです。
でも有名人みるとなんだか得した気分であります。なんだろうなこれ。。。
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