この頃パリが結構な
勢いで大変寒い。
んが、色々用事満載で
毎日出かけ続けたら
もうついに風邪かも??
で、葛根湯で間に合わない
レベルだから命綱的な
パブロンゴールドを探したら
賞味期限切れまくりのものを
発見してこんなに
賞味期限切れてる、、
と躊躇するももうこれで
副作用で死ぬとかでも
仕方ないか、、と
飲んでみたら
少しだけ咳がおさまった、
気が、、する、、
先週はダンナと
共通の友達が相当
久しぶりに日本から
仕事で来仏していたりで
濃厚に一緒に過ごせて
よかった。
ランチとお茶だけの
はずだったが結局
うちでシャンパン
飲み干す会などなど。
さて、そんなこんなで
賞味期限切れまくりの
パブロンゴールドを
飲み毛布を3枚かぶりながら、
ケイト・ブランシェット
がものごっつい「ゲイジュツカ」
を演じる映画「TAR/ター」を見た。
一言で言って、
期待以上に最高。
ケイト、天才がすぎる。
年をとるほどに辛抱が
きかなくなっている私は
近年テレビも映画も
相当な勢いで
「早送り魔」なのだが
これは自分的に1ミリも
退屈するヒマなさすぎ
インパクトドツボがっつり
の衝撃映画だった。
なんの忖度だったのか?
「エブエブ」とかに
アカデミー賞を
やらないでこの作品に
全オスカーあげていい
最高レベルである。
何よりやはり改めて
ケイト・ブランシェット
って、本当に全身の毛穴
全部から「ザ・職人女優」
だなと感心する。出演作
ほとんど見てるけど
彼女にとってもはや
「難しい役」なんてのは
ほとんど存在しなくて
こんなとんでもない
役柄をまるで当たり前みたいに
こなしていてそこには
余計な無理も
がんばってます感も
私、女優です感も
微塵もない。
ただただ全身全霊で
体当たりである。
作品全体を通して、監督
やら脚本の指示というより
ケイトもはやほとんど即興
なんでは?と疑うレベルに
ケイトがぶっちぎりである。
すこぶる高慢な顔も、
打ちひしがれた
ドブネズミのような
面様も、レズ役だけに
たまに見せる若い女に
デレデレしたまるで
オッサンそのものが
憑依したみたいな表情
も恍惚にうなる姿も、
全部がうますぎ、
あるある、それある、
いるいるこういうひといる、
あーーーわかる!その
すっごいやらかし感、
骨の髄まで伝わります!
と、すべての場面、映像、
設定に圧倒されて2時間39分
レベルの長尺作品において
ともかく全シーン細部まで
一切を見逃すわけにいかず
全く退屈できない素晴らしい
時間だった。
最後、ケイト演ずる
主人公のリディア・ターは
なんやかんやでふんわりした
ヨーロピアンの伝統やら
洗練?に包まれた
虚飾だったんではと
個人的には解釈
したのだが、
女優ケイト・ブランシェット
は、まじでとてつもない
芸術家というか、
本気の職人だなと思う。
すごい緊張感ある仕事
してるのに私生活では
かなりふつうのお母さん
なところも好き。
応援クリックしていただけるとありがたい!!↓↓↓